さんじゅう。 ページ30
………遂に来てしまった、プラネタリウムデートの日。
彼に、好きだとそう言われた日から気持ちが落ち着かなくて、ぼーっとした時間を過ごしていたらいつの間にか、と言った感じ。
気持ちは落ち着かないままだけど服とメイクと、見た目だけはしっかりしてきた。
白のワンピースに、今日はあんまり歩かないかなと思ってちょっとヒールのあるストラップパンプス。
バッグもコンパクトにした。
化粧品は流石に買い足せなくて前と同じだけど、練習したから前よりは綺麗になってるんじゃないかなって、信じたい。
こんなに気持ちを乱されるのが、心を動かされるのが、初めてで。
苦しくて、でも嬉しくて、楽しくて。
洋服だとか、化粧だとかもこんなに気を使うことなんて普段は面倒だから滅多になくて。
でも篠さんの隣に立つのに相応しくなるにはこれくらいしなきゃならない。
けれど、不思議と面倒だとか思わなくて、寧ろ楽しくて、どんな格好したら可愛いとか綺麗とか思って貰えるのかなとか、どんな化粧をしたらわたしの方を見てくれるのだろうだとか。
恋って、こんなに人を変えるんだなって。
そう思う程に、自分でも自分が変わったなって思う。
そんな事を考えていたら到着してしまった。
今日も待ち合わせ場所は同じで、駅のロータリー。
わかりやすいけど邪魔にならない所で立って待つ事にした。
そわそわしてしまう、前髪を直したり、スマホを見たり、メイク崩れしてないかとか確認したり。
女子か、………女子だな。
「早いっすね。」
『ぉわ！？』
「ッふ、やっぱ反応おもろ。」
クックッと肩を揺らして笑う彼、いつの間に来てたんだ。
『…おはようございます。』
「そんな明らかに不機嫌にならんとってや、おはようございます。」
『だって篠さんが笑うから。』
「笑ってへんし。」
突如 ｽﾝ と真顔になる彼。
案外ふざけたところがあるみたい。
そういうところも良いな、なんて思ってしまう。
重症だなあ。
「じゃ、行きましょうか。」
手を、差し伸べられる。
『……？』
「デートっすから、手。」
『…………え？』
「今日車じゃないんすよ。」
手を取って良いものかとうだうだしていたら痺れを切らしたのか彼が自分の髪を掻き混ぜた。
「ッあﾞー！ほら行くで！電車乗んねん！」
口調を荒らげて、わたしの手を取りずんずんと改札へ向かう。
後ろから見た彼の首が赤くて、ちょっと愛おしく思えた。
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NPC(プロフ) - 木ノ葉紫苑さん» はじめまして、コメントありがとうございます。番外編を書くつもりではいますがまだなにも準備をしていないのでしばしお待ち頂ければと思います。 (2019年11月22日 14時) (
レス) id: b53827df86 (このIDを非表示/違反報告)
木ノ葉紫苑(プロフ) - コメント失礼します。shpくんはカッコイイし夢主は可愛いしで胸をキュンキュンさせながら何回も読んでいました。完結してしまったのが悲しいくらいです。もしよろしければ番外編など書いてもらえないでしょうか・・・？もっと二人の話を見てみたいです！ (2019年11月22日 9時) (レス) id: 1356d40d0e (このIDを非表示/違反報告)
NPC(プロフ) - ルリさん» はじめまして、コメントありがとうございます。格好良いshpさんが書けているようで安心しました！鈍足更新になりますがよろしくお願いします。 (2019年7月24日 6時) (レス) id: ef536ebeda (このIDを非表示/違反報告)
NPC(プロフ) - 咲羽さん» はじめまして、コメントありがとうございます。一個人の想像でときめいて下さってるなら嬉しいです！鈍足更新になりますがよろしくお願いします。 (2019年7月24日 5時) (レス) id: ef536ebeda (このIDを非表示/違反報告)
ルリ(プロフ) - コメント失礼致します。控えめに言いますね。shqくーん！！！！イケメンだよぉぉぉお！さりげなく誘うとかかっこよすぎだろぉおい！やばいって！ｺﾞﾎﾝえっと、とっても好きです。これからも頑張ってください！ファンでs((殴 (2019年7月23日 22時) (レス) id: 8cc938a036 (このIDを非表示/違反報告)
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