にじゅうきゅう。 ページ29
「こんにちは。」
『こ、こんにちは。』
え？今どこですかって？
わたしのバイト先のコンビニです。
どういう状況かって？
日曜日に篠さんが遊びに来てます。
いや暇だからいいけど。
「昨日プラネタリウム行きましょって連絡したやないですか。」
『されました。』
「返事来うへんから直接聞きに来ました。」
『ええ……。』
いや確かに返信してないです、してないですけどこんなに行動力ある人だなんて思ってなかった。
「で、来月の第2週の土曜日。俺に時間くれるんすか？」
レジカウンターに肘を着いて聞いてくる篠さん。
絵になる…………じゃなくて！
『あの、仕事ができません。』
「客居らんやん。」
『ええ…。』
押しが強い…………凄い…………意外………………。
「で？行きます？」
『…………………………行きます。』
「よし。」
満足気にしてカウンターからは身を離してくれた。
帰るのかと思えば珈琲を手に取って再びレジに来る。
「……なんで返信くれんかったんですか？」
うﾞ……。
『その、なんか、変に緊張してしまって、もしかして社交辞令じゃないのかとか、からかわれてるんじゃないのかとか、思ってしまって……。』
思っていた事を素直に吐き出しながら珈琲をレジに通す。
「は？そんな事思ってたんすか？」
『はい…。』
「……俺が今ここまでしてるんすから、もう社交辞令だなんて思わないっすよね。」
『もう思ってないです、ここまで行動力ある人だとも思ってなかったですけど……。』
ちゃりん、彼の手から硬貨が2枚。
「結構本気でアンタにアプローチしてるつもりなんすけど。」
『へあ！？』
わたしの変な声と共にお釣りが落ちた。
「真面目に働いてるとことか、俺も気付いてない俺の癖を見抜くくらい俺の事見てたりとか、好きなんすよね。」
『す、すす、すきとは。』
「Aさんの事。」
『わたしを。』
「好き。」
カウンターに落としてしまったお釣りを拾いながら、彼が淡々と返事をしてくれる。
「じゃあ、来月楽しみにしてますね、プラネタリウム。」
『はい………………。』
どうやら両想いみたいで、でも今すぐに返事をするなんて頭は今のわたしにはなくて、缶珈琲を片手に店を出る彼を見送った。
……一体わたしはこれからどうなってしまうのだろう。
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NPC(プロフ) - 木ノ葉紫苑さん» はじめまして、コメントありがとうございます。番外編を書くつもりではいますがまだなにも準備をしていないのでしばしお待ち頂ければと思います。 (2019年11月22日 14時) (
レス) id: b53827df86 (このIDを非表示/違反報告)
木ノ葉紫苑(プロフ) - コメント失礼します。shpくんはカッコイイし夢主は可愛いしで胸をキュンキュンさせながら何回も読んでいました。完結してしまったのが悲しいくらいです。もしよろしければ番外編など書いてもらえないでしょうか・・・？もっと二人の話を見てみたいです！ (2019年11月22日 9時) (レス) id: 1356d40d0e (このIDを非表示/違反報告)
NPC(プロフ) - ルリさん» はじめまして、コメントありがとうございます。格好良いshpさんが書けているようで安心しました！鈍足更新になりますがよろしくお願いします。 (2019年7月24日 6時) (レス) id: ef536ebeda (このIDを非表示/違反報告)
NPC(プロフ) - 咲羽さん» はじめまして、コメントありがとうございます。一個人の想像でときめいて下さってるなら嬉しいです！鈍足更新になりますがよろしくお願いします。 (2019年7月24日 5時) (レス) id: ef536ebeda (このIDを非表示/違反報告)
ルリ(プロフ) - コメント失礼致します。控えめに言いますね。shqくーん！！！！イケメンだよぉぉぉお！さりげなく誘うとかかっこよすぎだろぉおい！やばいって！ｺﾞﾎﾝえっと、とっても好きです。これからも頑張ってください！ファンでs((殴 (2019年7月23日 22時) (レス) id: 8cc938a036 (このIDを非表示/違反報告)
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