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三回目の放送は
実家のテレビで見ることになった
合宿が一旦終わり、次の合宿までを
自宅がイタリアにある俺は
実家で過ごすことにしていたからだ。
学生時代を過ごした時のままの自室で
手に届く範囲に全てをセッティングし
再生ボタンを押した
"今日は1日オフ…とは言っても、到着したのは彼女が通っているジムだった"
『ここね、更衣室すごく広いんですよ！ね？』
『そうね、確かに。あ、でもカメラさん入っちゃだめよ？』
『あは、ダメだって〜』
"彼女が冗談というか、こうした笑顔を見せてくれたのはこの時が初めてだ。仕事の時とは纏う雰囲気が幾分柔らかい、やはり彼女にとって今日はオフなのだ。"
"彼女と親しげに会話する、日焼けした肌の女性はどうやらジムのスタッフらしい。更衣室へと向かった彼女に置き去りにされた我々は、少し話を聞いてみることにした。"
：オフになると、よく来られるんですか？
『大体来てると思うけど、今日はカメラがあるからメイクしてるのね笑。あの子も普通の女の子なんだね？』
"クスッと笑ったこの人は、主に受付け担当の夏田さん。Aを見守る眼差しは、何処と無く妹を見るそれのようにも思えた。"
：随分親しい間柄に見えましたが、プライベートでも？
『んーん、プライベートは全く。貴重な本当のオフまで邪魔できないわ。ひとりの時間も必要だろうしね、あの歳で…結構苦労してきただろうし』
"もう一歩、踏み込んだ質問をしようとしたその時、トレーニングウェアに身を包み、髪をアップにした彼女が帰ってきてしまった。"
『あー、なんか残念そうですね？何話してたんですかー私が居ない間！もしかして悪口言ってないですよねー？』
『言うわけないでしょ？ほら、行ってらっしゃいよ。』
"夏田さんに急かされて、しぶしぶカメラに背を向けたその後ろ姿は、やはりトップモデルに相応しいシルエットだった。無駄のないラインに縁取られたスタイルに、DESCEMTEのウェアがよく映えていた。"
"この取材で分かったことがある。AAはDESCEMTEが好きである。"
よくある、モデルの見せびらかすようなウェアではなく
機能性を重視した、スポーツタイプのものを着用していることに
何故か俺は少し安心していた。
ただ、ステータスのためにジムに足を運んでいるのではなく
彼女は本気で、自身と向き合っている
それは、そのあと少しだけ流されたトレーニングの様子が物語っていたんだ。
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RIO - 更新待ってます (2021年8月25日 23時) (
レス) id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
RIO - すごく面白いです！11の話、「石柳や……！」ってなりましたwあーゆう自然体で書かれているのすごいですね！ (2021年8月25日 23時) (レス) id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ仔(プロフ) - みささん» 初コメント、とっても嬉しいです。頑張って更新するので、これからもよろしくお願いします！！ (2019年11月7日 23時) (レス) id: a640b260eb (このIDを非表示/違反報告)
みさ - はじめまして、お話読みました！とっても面白くて続きが気になって気になって…！更新楽しみにしてます(*´`) (2019年11月7日 23時) (レス) id: 8233085107 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユキ仔 x他1人 | 作成日時：2019年11月7日 3時
