検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:26,839 hit

▽9 ページ10

.





「ハァ…忘れとった…お師さんよりA姉ぇの方がスパルタやった…」

『そこ、ゼロコンマ一秒遅いよ!動きに頭が行きがちだから少し早さ意識してみてね』

「影片、僕がいつも言っているだろう」

『宗は完璧だね、さすがだよ』

「フンッ!当たり前なのだよ」





私のプロデュースは、その人の限界ギリギリを見極めて作っている。

とは言っても、この学院でついてこれるのはこの二人と五奇人の皆くらいだ。





『少し休憩しよっか!』

「大変やけど、やっぱりA姉ぇのレッスンは大好きや」

「それは僕に対する嫌味かね」

「ちっ違う!お師さんのレッスンも大好きやで!」

「黙って休みたまえ、影片」

『ふふっ』

「どうしたん?A姉ぇ」





一年でこんなに変わったんだって。

なずなくんが抜けたと聞いて心配したけど、宗がこんな冗談言えるくらいみかに心を開いてるんだって。





『それが嬉しいの。ちょっと妬いちゃうくらい』

「A姉ぇにはそんな風に見えるんか?」

「眼科に行きたまえ。見る目が可笑しいのだよ」





一年前には気づけなかった景色。

明らかに関係性が変わっている。



戻ってきて、本当に良かった。






『二人にまだ言ってなかったんだけど』

「?」

『今回のライブで、私が曲を作るから』

「A姉ぇが?」

『って言っても、作曲は頼んで私は作詞だけなんだけど…。それが天祥院からの条件だったの』

「そうなんやぁ…なんか楽しみやなぁ!」





作詞なんて、初めてで

私が書くことに、天祥院は何の意味を感じているの?





私を試しているのか。

それとも、ただの遊びか。





.

▽10→←▽8



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (23 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
52人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:咲那 | 作成日時:2019年4月1日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。