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「あっ、A姉ぇ!」




お昼休み、食堂へ行くとみかの姿が。

一緒にいるのは、お友達のなるちゃんだ。



おーい!と手を降っているみかはとても可愛い





『一緒に食べてもいい?』

「もちろんやで!」

「Aちゃんなら大歓迎よ♪」





人見知りのみかが唯一心を開いているのはなるちゃんだ。

みか繋がりで、こうしてたまに話している。





「それでねっ、椚先生を落とすにはどうすればいいのかしら?」

『…?どういうこと?』

「なるちゃんはな、椚先生のことが好きやねん」

「うふふ、そうなのよ♪Aちゃんもカッコいいと思わない?」

『そうだね?』





正直、椚先生とはあまり関わったことがない。

何度か他の生徒に怒っている姿は目撃しているが。





『いいね、恋する乙女って感じ!』

「やだ、恋する乙女だなんて♪Aちゃんはどうなの?」

『へ?』

「好きな人、いないの?」

『いやいやいや、いないよ!』

「え、そうなん?」

『うん!』

「てっきり、お師さんのことが好きなんやと思ってたわぁ」

『…え、』

「こないだのA姉ぇが書いた歌も、Valkyrieっていうより、お師さんに捧げた歌やと思っとったわ。違うん?」

『ちっちちちちちち違うよ!!!!』






ついうっかりまだ一口くらいしか食べてないカレーを引っくり返してしまった。

焦ってるとかじゃないよ?変なこと言われて驚いただけだし…。






「あら、怪しいわねぇ」

『……』

「三人だけの秘密にするから、本当のこと教えてくれてもいいんじゃない?」

「A姉ぇ?」

『好きというか…私の場合は嫉妬を拗らせたというか…』

「それはもう、好きってことじゃない?」

『………』

「よくわからんけど、俺から見たA姉ぇは、お師さんのことを目で追っとったよ」

『…うん』





みか達に私の過去を話した時点で、その結論に追いつくんじゃないか?とは思っていたけれど。

だって正直、あんなの宗に対するただの嫉妬だったよね。恥ずかしい。





「いいじゃない、幼馴染との恋♪応援するわよ♪」

『…無理だよ』

「そんなのわからないじゃない?」





だって、宗は"アイドル"なんだもん。

彼の性格からして、恋愛事なんてもっての他だ。




彼はそういうことに全く興味がない。





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作者名:咲那 | 作成日時:2019年4月1日 22時

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