有力な情報 真白 里桜 ページ24
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あたしが驚いてる間に、さっきの人は、さっさと帰ってしまっていた。
「えー北斗さん、どうするー? …………って、いないし!!」
なんか、北斗さんも帰っちゃった。
とりあえず、能力の練習しよう。
まず、ここは常闇の町。明かりがあった方がいい。
落ち葉を1枚拾うと、熱エネルギーをイメージする。
すると、落ち葉が手の上で、ほわり、と燃えた。そこに、少しずつ位置エネルギーを加える。すると、それは、あたしの手を基準面として、ふよふよと浮き上がった。
「おー、便利だなこの能力」
じゃあ、次は…………空でも飛ぶか!
足の裏から、運動エネルギーが出てくるのをイメージする。
…………しーん。
え!? 何それひどくない…………?
足の裏が駄目なら…………落ち葉が燃え尽きたし、目元に光エネルギー!
…………しーん。
これも駄目!?
…………じゃ、じゃあ、ちょっと熱いけど、全身で熱エネルギー!
…………両手の平だけが温かくなりました。
って、つまり、能力使えるのって両手の平だけかーい!!
何この1人ツッコミ劇場…………って思ったけど、まあ能力の詳細わかったし、使えるからいいや! と無理矢理に自己完結しておく。
あとは、空手の形を練習して、屋敷に戻った。
ーーーーー
屋敷へ戻ると、いつの間にかホワイトボードが壁にかかっていた。
しかも、そこには
《皆様、図書館に占ツクの作品がありました。場所が知りたい人は有にお聞き下さい》
と書いてある。
…………にゃ、にゃんだってえええぇぇ!?
とりあえず、聞くしかない! 有さんのお部屋どこ!?
…………あ! ちょうどいい所にグランディさん来た!
ガバッと飛びつくと、グランディさんはぎょっとした。
「グランディイイイさあああぁぁん!!」
「ちょ、うるさい! マシロちゃんうるさい! で、どうしたの?」
「有さんのお部屋ってどこ!?」
「あー、有ちゃんの部屋ね」
グランディさんは親切に教えてくれた。
管理人だし、優しいし、やっぱ、持つべきものはグランディさんだね!
とにかく、あたしは教えてもらった有さんのお部屋へ行く。
そして、たどり着くなり、すごい勢いで扉をノックした。
ところが、反応は無い。
もう1回ノックするか、と構えた、そのとき。
あたしの後ろに、誰かが現れた。
振り向くと、そこにいたのは────
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グランディ(プロフ) - 続編完成しました〜ありがたや (2019年6月16日 15時) (レス) id: 12bfae36c2 (このIDを非表示/違反報告)
澪 -rei-(プロフ) - 更新しました! (2019年6月16日 15時) (レス) id: 72f8d10893 (このIDを非表示/違反報告)
澪 -rei-(プロフ) - 更新します! (2019年6月16日 13時) (レス) id: 72f8d10893 (このIDを非表示/違反報告)
Na(ナトリウム)(プロフ) - 終わりました! (2019年6月16日 13時) (レス) id: d4cffa305a (このIDを非表示/違反報告)
Na(ナトリウム)(プロフ) - 更新します! (2019年6月16日 12時) (レス) id: d4cffa305a (このIDを非表示/違反報告)
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