食事 ここ。 ページ44
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そしていとも「手伝おう」と言い、篝はいとと共に和食を作って行った。
時折鼻を擽る美味しそうな香りにまだか、と苛立ちが止まらない。
やがて篝が「あまり期待しないでね」と水で洗った手を振り、水を切りながら
言った言葉を裏切るような和食料理が、いとにより運ばれて来た。
お盆から丁寧に和食料理が机に置かれる。いとが着物を着ている所為か、
和食定食屋のような雰囲気がリビングを支配した。俺は和食料理を眺める。
炊かれた米に味噌汁に大根の漬物。質素だが香る匂いに食欲が湧く。
篝が忘れていたとでもいうように、木で出来た箸を手渡して来る。それを
受け取り、俺はやっと白米に手を掛けた。箸で掬い上げた白米を口内に
押し込む。白米は素朴な味だった。これがお袋の味とでもいうのか。
だが少し物足りない。そう思ったのをエスパーなのか何なのか、篝がまたも
察知し、閉めたばかりの冷蔵庫を再度開けた。そこから篝は壺のようなものを
取り出すと、俺に近寄ってその壺の蓋を開けた。その壺から心地の良い
刺激臭がした。どうやら梅干しを漬けていたようだ。だが流石に真意が読み取れず
俺は篝を怪訝そうに見る。その視線で、篝は「あ、流石に分からないよね、
ごめんね。」と述べるとこの壺を急に差し出して来た理由を述べた。
「物足りなそうにしてたから、梅干しでもどうかなーって…」
「ああ、そういう事か。悪い、貰う。」
そう言って、俺は白米以外掴んでいない、と言い訳をしながら梅干しを
一つ摘み上げ、白米に乗せた。篝は満足そうに壺の蓋を閉めて立ち上がると、
冷蔵庫に壺を入れに行った。それを尻目に早速白米に齧り付く。塩味の強い
梅干しと、無味とも言って良いだろう白米の相性がとても良い。
それから塩味のよく効いた漬物に、わかめと豆腐で作られたまたもや素朴な
味噌汁。俺はこれに大いに満足し、全て平らげると「ご馳走様」と
手を合わせ、空の食器を持ち上げた。そこにふらりと現れた、先程までの
和食料理の匂いに釣られたらしい出遅れた暗殺者。俺は水道に食器を
置いて、視線を上げた。
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続きをどなたかお願い致します…！
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鈴ちゃん♪(プロフ) - そうでしたか、無礼なコメント、申しわけございませんでした！ (2019年10月7日 18時) (
レス) id: e69227227d (このIDを非表示/違反報告)
サワー(プロフ) - 鈴ちゃん♪さん» 更新しますよ！ですが私は少し忙しいので遅れます……！ (2019年10月7日 7時) (レス) id: 59631e9c92 (このIDを非表示/違反報告)
鈴ちゃん♪(プロフ) - 皆さまに質問です。続編が出ましたが更新はもうしないのですか？ (2019年10月7日 3時) (レス) id: e69227227d (このIDを非表示/違反報告)
ここ。(プロフ) - 更新しました！報告忘れていてすみません。フォントもベーシックに戻しました！ (2019年9月28日 22時) (レス) id: 8956dbb137 (このIDを非表示/違反報告)
ここ。(プロフ) - 更新しますね！ (2019年9月28日 11時) (レス) id: 8956dbb137 (このIDを非表示/違反報告)
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