暗殺者達が集まる家があるらしい

愉快な暗殺者 サワー ページ6

「わぉ！人が少ない……というか居ないですね〜。」

これはいい暗殺の拠点にできるのでは？と思いながら賑やかな街道の真ん中歩く……

それは私、花染初(はなぞめうい)。驚くことに暗殺者。
暗殺の拠点なんて言ってる時点でバレてるますよね。


「夜は人が居ないないので独り言は聞かれない……なのでいくらでも喋って大丈夫ですね！」

どちらかというと独り言が多い方。しかも、暗殺方法についてがとびきり多い。
これって人が多いと警察に捕まっちゃいます。

だからここって人が居ないから、私にとって絶好の場所なのです。

「ここが例の家でしょうか……地図通りだとここですね！」

私が地図を読み違えていなければの話ですけど。

暗殺者は地図が得意とでも思う？残念、そんな人ばっかりじゃないのです。
苦手な人だっています。私みたいにね。

「明らか大きいですね〜、私以外にも招待された人がいるのでしょうか！これは楽しみになってきましたよ！」

嬉々としながらドアに手をかける。ゆっくり引くとドア特有の「ギギ…」という音がした。

「失礼します、誰か居るなら返事してください！そしてお友達になりましょう！」

……返事なし。靴は置かれているのに、居ないはずないですよね。

こんな怪しい人に返事されても困りますけどね。

「さて、上がりましょうか！」

私はリビングへ続くろうかを歩き始めた。

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