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「A様!」
真澄の元気な声が聞こえました
今日はいつにもましてご機嫌な様子
「どうしたの?」
真澄が嬉しそうに笑うので私もつい頬が緩んでしまいます
「童磨様が新しい着物をくださりました!見てください!似合いますか!?」
くるりと回って新しい着物を見せてくれる真澄は妹のようで本当に可愛いです
童磨がくれたという新しい着物も金魚柄で私の好みを分かっています
「似合っているよ 可愛いね」
「本当ですか!猗窩座様にもお見せしてよろしいですか!?」
「いいよ 転ばないようにね?」
「行ってまいります!」
真澄を連れてきてから一ヶ月が経ち 真澄はすっかり無限城にも上限の鬼にも慣れ 可愛がられています
私としても嬉しい限りです
童磨は真澄に服やらお菓子やら多くのものをプレゼントしてくれますし
猗窩座殿は真澄に万が一の時の為に、と稽古をつけて下さっています
他の上限の方々も真澄を襲うどころか大切に扱ってくださっています
私の両親はもう一人の娘が出来たようだと大喜びして学問を教えて下さります
多くの者から愛されているので私が殺されてしまっても誰かが必ず真澄を助けてくれると確信できて安心です
________ ベベン
琵琶の音が響きどこかへ連れてこられたということを瞬時に察した私は直感的に頭を下げました
こんな呼び出し方をするのは大抵無惨様しかいないので先手を打っておくのが得策です
「顔を上げよ A」
「はい」
やっぱり無惨様でした
顔を上げれば無惨様はじっと私を見つめてきました
不審に思っていると無惨様は言いました
「人間共が真澄を探している」
「…と言いますと」
「真澄が生きているということを勘づかれたようだ これから暫くは外出を控えるように」
「御意 ご忠告感謝致します」
今では無惨様も真澄を許してくださる
彼女には何か不思議なものがあるのでしょうか
わざわざ教えてくださるなんて普段の無惨様なら絶対にしません
「あぁ 私も真澄は返したくないからな」
その言葉に驚きつつも無惨様の特別枠は私のモノなのに、と少し妬いてしまいます
無惨様は私の感情を読んだようで私のことを抱きしめてくださります
「そう妬くことはない 私が一番大切なのはAだから安心しろ」
私は無惨様の____なのだから
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はる - 初コメ失礼します!!この小説大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (2月3日 22時) (レス) @page44 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - どうして完結なんや…() (11月20日 5時) (レス) @page44 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
こいちご。 - ちょっとあまりにも私と解釈一致すぎて泣いてます (2022年12月14日 0時) (レス) @page9 id: 72d95f658b (このIDを非表示/違反報告)
⭐️穂乃果⭐️ - 面白すぎて大草原www (2022年3月6日 10時) (レス) @page15 id: 1b52ef822c (このIDを非表示/違反報告)
ふじか(プロフ) - 続きがとても気になります…! (2021年9月29日 20時) (レス) @page44 id: ae671ca5ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ばぐ | 作成日時:2019年12月19日 17時