163話 ページ14
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突然頭をさげられ驚く
だって頭を下げているのは爆豪くんだ
自尊心の塊のような彼がすることだとは思えないのが本音だ
何を企んでるのか分からなかった
正直 彼に言われた言葉だって忘れたわけじゃない
少なからず…いやかなり傷付いた
一番言ってほしくない人に一番言われたくないことを言われたんだ
轟くんを盾にするように後ろに隠れたまま爆豪くんの様子を窺う
「悪かった」
「何を謝ってるの」
本当はそんなことくらい分かっている
分かっているけど私だって爆豪くんの本音が知りたかった
「お前を傷つけるつもりはなかった」
「でも私は傷付いた」
「分かってる 許してほしいとは言わない」
「じゃあなんで謝ってんの」
自分が屁理屈言っている自覚はある
今の私は結構酷いことをしている
爆豪くんの後ろにいる皆は不安と悲しみが混ざった顔をしている
「月躬弖 あんまり意地悪するな」
「だって…」
「俺からもお願いだ 聞いてやってほしい」
轟くんが私にデコピンしてくる
ちょっと 何気に痛いよ
お願いだから屁理屈のようなことを言うのはやめた
轟くんの後ろからは出ないけど…
「俺はお前に頼ってほしかった
それなのにお前は1人で溜め込んで自分で解決しようとするお前が嫌だった
それでも傷付けたことに変わりはない
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ 悪かった」
いつまでも頭を下げる爆豪くんも頭を下げ続けさせる自分も嫌になって無理やり肩をつかんだ
力を入れて頭をあげようとするけど爆豪くんも負けじと頭を下げ続ける
「意地っ張りかよ…」
「爆豪はいつもそうだろ」
「いや そうなんだけど」
空気が読めない轟くんの言葉に笑ってしまう
違うんだよ 求めてるのはそれじゃないんだ
爆豪くんは私が許すまで頭を上げないつもりなんだろう
「もういいよ 私も言いすぎた」
「許してくれんのか？」
「許すっていうか…まぁうん許す」
許す許さないの問題じゃないけど許さなきゃ埒が明かない
だから許すと伝えればゆっくりと顔をあげて私を見る爆豪くん
いつも通り怖い顔してるのかと思って轟くんの後ろに戻る
ちらっと爆豪くんの様子を見ると怖い顔なんてしてなくて捨てられた子犬みたいな目で私を見ている
「…なんて顔してんの」
「どうした？」
「見て爆豪くんの顔」
「捨てられた子犬みたいだな」
やっぱり轟くんもそう思うんだ
動物好きの私がそんな様子を放っておけるはずがない
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あまね(プロフ) - かっちゃん‼️尊いな！ (11月20日 3時) (
レス) @page45 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
わかめし - 笑えない君も見てきました！すごく儚くて泣きながら読みました。こっちの拝啓シリーズはもう終わってしまったのですか？続いてくれるのを待ってます！毎日見るので！白昼夢や新しい作品も頑張ってください！ (2020年4月15日 18時) (レス) id: 7ee9cc8e34 (このIDを非表示/違反報告)
とわ(プロフ) - すごくおもしろいです！ (2020年3月6日 22時) (レス) id: 0c51310dc0 (このIDを非表示/違反報告)
三毛猫 - お疲れ様ですもう原作に追いつきますか('()')早い。見ててワクワクして楽しかったです!無料で読めるなんて作者さんに感謝です(占ツクを作ったh((((まぁいいか)これからも頑張ってください。私も勉強とか習い事がんばります。長々すみません！ (2020年2月27日 20時) (レス) id: 717af831f6 (このIDを非表示/違反報告)
黒武(プロフ) - 更新お疲れ様です〜！派閥5人組の絡みも好きですし、地味に仲のいい障子君との絡みも好きでした。AnotherStoryも楽しみです…！話に出てくる作者様のオリジナルキャラが増えそうな予感…？覚えられなさそうですが、楽しく読ませていただきます！ (2020年2月26日 22時) (レス) id: 82ef289687 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばぐ
| 作成日時：2020年2月22日 18時
