137話 ページ38
緑谷side
今日のヒーロー基礎学は１対１で行う戦闘訓練と発表され対戦表を見ると僕の相手は月躬弖さんだった
今回は珍しく相澤先生が事前に決めていたけど普段は適当に相手を決めて行う
月躬弖さんは大体かっちゃんの相手をさせられているから対戦したくても出来なかったからすごく嬉しい
「よろしくね！月躬弖！」
「うん よろしくね」
近くにいた月躬弖さんに声をかければいつもとは少し違うふうに笑った
どこかぎこちないように見える
もしかしたら｢自分だけの笑顔｣を練習しているのかもしれない
だからそこまで不思議に思わなかった
.
モニタールームにいる相澤先生の合図で戦闘訓練は始まった
開始早々 飛び出してくる月躬弖さん
彼女は超近接戦闘が一番の得意分野だ
近接戦自体はかっちゃんが一番強いが超近接戦闘では圧倒的に月躬弖さんが強い
間合いに入られたらゲームオーバーだと覚悟しなければならない
ギュンと距離を縮められて思い切り回し蹴りを食らう
やっぱり月躬弖さんは速すぎる
気がついた頃には既に目の前にまで迫ってきている
これでもまだ個性を使っていないと言うことが何よりも彼女の強みだ
あっという間に間合いに入り込まれた
その瞬間 月躬弖さんは空に手を伸ばした
＿＿＿＿＿＿＿＿＿ まずい…！！！
このままでは太陽光爆撃を食らってしまう
どうにかしてせめて爆撃の軌道上から離れないといけないと…！
出せる力を無理やり引きずり出して爆撃から免れようと横飛びをした
だが爆撃が襲ってくることはなかった
恐る恐る目を開くと月躬弖さんは自分の右手を見て青ざめている
明らかに様子がおかしい
「…個性が……使えない…」
今にも消えてしまいそうな声を震わせながら月躬弖さんは衝撃的なことを言った
只事ではないとすぐに気付いて月躬弖さんの名前を呼ぶけど反応しない
『どうした月躬弖！』
相澤先生がスピーカー越しに月躬弖さんに呼びかけると月躬弖さんは答えようと口を開いた
＿＿＿＿＿けれど声が出ていない
｢ヒュ｣と小さく息が漏らしながら浅い呼吸を繰り返し過呼吸になってしまっている
「月躬弖さん！！」
地面に倒れ込む寸前で抱きかかえることが出来たけれどあまりの軽さに驚いてしまう
こんなんで毎日 生活していけるのかと疑うほど軽い
『緑谷そのままリカバリーガールの元へ！』
「はい！！！」
未だ腕の中で浅い呼吸を繰り返す月躬弖さんを保健室に連れていった
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三毛猫 - 轟くん相変わらずイケメン(^^)頑張ってください (2020年2月22日 13時) (
レス) id: 717af831f6 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 大好きな作品です。更新これからも待っています。頑張って下さい！ (2020年2月22日 11時) (レス) id: c612da49fe (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - すごい、面白い。やばい。頑張って下さい。 (2020年2月22日 5時) (レス) id: 199549db1c (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - 廃人さん» 聞いてみました！本当に似ていて驚きました笑 今後の展開と一部被ってたりもして…汗 (2020年2月21日 19時) (レス) id: 6634cf480d (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - 三毛猫さん» 重ね重ねありがとうございます！ (2020年2月21日 19時) (レス) id: 6634cf480d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばぐ
| 作成日時：2020年2月16日 21時
