136話 ページ37
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怪我もあっという間に治り次の日には演習にも参加できた
あれからたまに轟くんが共同スペースにいるようになった
話し相手がいるのはやっぱり嬉しいけど轟くんの体調が心配
＿＿＿＿＿＿＿＿ 迷惑じゃないといいな
「それじゃあ こちら側で決めた相手と制限時間制での戦闘訓練をしてもらう」
いつも通りコスチュームを身にまとい体育館に向かえば相澤先生が授業内容を発表した
規則は単純で5分間で相手のうちに相手を拘束するか降参させた方が勝ちというもの
バンと貼りだされた対戦表を見ると私の相手は緑谷くんだった
今日は葉隠さんが体調不良でお休みだから偶数で誰も余らない
「よろしくね 月躬弖さん！」
「うん よろしくね」
緑谷くんはぎゅっと拳を握った
最近の彼は著しく成長している
オールマイトから受け継いだ個性を自分なりに使いこなせるようになってきているように見える
「僕達は2回戦だから…」
「待機室行こっか」
「そうだね！」
いつも明るい緑谷くんを見てると私まで明るくなれるような気がする
まあ実際はそんなことなくって最近の私は彼と反比例するかのように調子が悪い
先生を含め誰も気が付いていないけれど個性が使いにくくなったように感じる
眠れていないのが理由だと思う
悪夢を見るのは嫌だけど今後のことを考えて今日はちゃんと寝ることにしよう
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そう考えていた数分前の自分を殴りたい
何が｢今日はちゃんと寝よう｣だ
私の右手は自分でも驚くほど震えている
震えているのは右手だけに収まらず呼吸も苦しくなってきた
なんで… なんでこうなった…？
「…個性が……使えない…」
いつも通り手を空にかざしても太陽光を吸収できない
操闇も全く召喚することができない
空を飛ぶどころか羽自体が生えてこない
「月躬弖さん！？」
緑谷くんは個性が使えなくなったことに気付いて私の名前を叫んだ
応えることもできないくらい私は驚いている
否 パニック状態だ
周りを動揺させないように冷静を繕っているけど内心はゴチャゴチャだ
冷や汗がとにかく止まらない
『どうした月躬弖！』
相澤先生の声がスピーカー越しに届く
答えなきゃと思って息を吸うけど声も出ない
どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして
｢ヒュ｣と浅い呼吸音がして自分が過呼吸になっている事に気が付く
それと同時に私の視界は暗転した
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三毛猫 - 轟くん相変わらずイケメン(^^)頑張ってください (2020年2月22日 13時) (
レス) id: 717af831f6 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 大好きな作品です。更新これからも待っています。頑張って下さい！ (2020年2月22日 11時) (レス) id: c612da49fe (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - すごい、面白い。やばい。頑張って下さい。 (2020年2月22日 5時) (レス) id: 199549db1c (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - 廃人さん» 聞いてみました！本当に似ていて驚きました笑 今後の展開と一部被ってたりもして…汗 (2020年2月21日 19時) (レス) id: 6634cf480d (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - 三毛猫さん» 重ね重ねありがとうございます！ (2020年2月21日 19時) (レス) id: 6634cf480d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばぐ
| 作成日時：2020年2月16日 21時
