・ ページ23
妃旗side
任務は難なく終了して次の部隊に交代した
学校に置きっぱなしになっていたカバンは出水が一緒に持ってきてくれた
久しぶりにソロのランク戦でもしようかとブースに向かうことにした
既に学校は終わっている時間帯でブース内には中学生や高校生の姿が多く見られる
この時間帯は逆に大人組が少なくて同世代が基本的に相手になる
空き部屋がないか見渡しているとトンッと肩を軽く叩かれた
知り合いだろうかと思って振り返ると二宮さんが立っていた
「妃旗 少し時間もらえるか？」
「はい 大丈夫ですよ」
二宮さんには久しぶりに会ったけど相変わらず威圧感が凄い
とても20歳には見えない
…勿論いい意味で
どうやら二宮さんは私と話がしたいようだ
先を歩く二宮さんについていくとラウンジに着いた
勉強をしている隊員や楽しそうに会話をしている隊室がチラホラと見受けられる
一体どんな用事だろうかと不思議に思いながら着いていった先にはもう一人の人物がいた
「あ……こ…こんにちは…」
カタコトで挨拶してくれたのは辻
二宮隊の攻撃手で私と同い年
私も｢こんにちは｣と挨拶を返して二宮さんが引いてくれた椅子に腰を下ろした
ご丁寧に水まで買ってくれたので有難く一口飲むと二宮さんが言った
「妃旗に辻の師匠になってほしい」
どストレートに趣旨を告げる二宮さんに思わず驚いて水を吹き出しそうになってしまった
なんとか堪えたものの驚きが隠せない
「いや辻だって十分強いじゃないですか」
「…まぁそうなんだが」
「それに私じゃ力不足ですよ」
辻は既に弧月のマスタークラスだし今更私が教えることなんてほとんどない
それに私なんかより教えるのが上手い人はたくさんいる
ましてや二宮さんの隊員を預かるだなんて正直私には荷が重い
「妃旗なら辻とも上手くやれると思ったんだが無理なら仕方がない 時間を取ってしまい悪かった」
「いや… こちらこそすみません」
存外あっさり手を引いてくれた二宮さん
辻をチラリと見るけど全く視線は合わない
たしか辻は女が苦手って言ってたし私が教える立場になったら大変なことになる気しかしない
多分これが最善の結果だと思う
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 460人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ワールドトリガー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ばぐ(プロフ) - 海宙さん» 海宙様お久しぶりです！私もワートリ再熱して書いてしまいました笑 ありがとうございます！今日も一日頑張ってください！ (2020年11月5日 5時) (
レス) id: 16d499b4b1 (このIDを非表示/違反報告)
海宙(プロフ) - まって！今ちょうどワートリ再熱してるんですけど、ワートリとばぐさんとか最高すぎん？って感じです！今まだ読んで無いんですけど絶対読むので読んだらまたコメントしますね！あーー楽しみ！生きる糧にして取り敢えず明日の学校頑張ります！ (2020年11月4日 22時) (レス) id: c037788408 (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - おかかのおにぎりさん» ありがとうございます！そんなふうに言ってもらえて嬉しい限りです！前々からワートリの作品を書きたいと思っていたので本当に嬉しいです！これからもご愛読よろしくお願いいたします！ (2020年10月16日 5時) (レス) id: 16d499b4b1 (このIDを非表示/違反報告)
おかかのおにぎり(プロフ) - ばぐさまの作品全て読ませて頂かせてます！どの作品もとても大好きな神作者さんがとても大好きなワートリの小説を書いてくださるなんて感無量です！これからも頑張ってください！応援してます！ (2020年10月15日 21時) (レス) id: 64b2331bfd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ばぐ
| 作成日時：2020年10月8日 20時
