手慣れ ページ3
ライオンのようなブロットの化身による攻撃は結構痛い。ダメージや外傷を全て肩代わりしておいて正解だったか。
俺が王に。そんな言葉を最後にプツリと糸が切れたように倒れ込みそうなレオナを急いで受け止める。
…レオナにもユニーク魔法はかかっている為、あまり目立った外傷はなかった。
『ラギー、こちらへおいで。』
そういえばラギーは大人しく俺の方へ近づく。
手を出すように言えば痛々しい手がこちらへ差し出される。
俺はその手をとって詠唱を始める。
『……治った。マジフト場にも修復魔法をかけた。…少し休む。』
レオナを庇うように後ろへ倒れ込むと、打ち付けられる感覚とともに意識を手放した。
___________
パチリと目を開けば、観客席に居てなにかにもたれて寝ていたようだった。
「起きたか。」
『……兄さん』
肩にかけられたもふもふとしたコートに顔を埋める。
……俺と同じ匂い。
デイヴィス「あまり無茶をしてくれるな。俺の心臓がいくつあっても足りないぞ。」
『うん、ごめんなさい。』
ゆっくりと肩のコートが落ちないように抑えながら起き上がる。
デイヴィス「早速お前に用件があるんだが、できるか？」
兄さんは俺の頭を撫でて心底心配そうな表情を浮かべながらそう言った。
『うん、大丈夫だよ。』
デイヴィス「そうか、実は今日、チェカ王子がいらっしゃっていてな。この学園にお前がいるということでお前に会いたいと仰っているようだ。今はあそこの席にいる。
…隣の席を空けておいてくれているらしい。いけるか？」
チェカ王子が…そうか、レオナの甥だもんな。
去年、人手が足りないということで手伝いに行った警備の際にチェカ王子に大変気に入られた様で、今回もご指名みたいだ。
『行ってくるよ。』
重い体を起こして着替えの魔法をかけ、綺麗な格好へ着替える。
ふとブロットを見れば白い宝石が濁った黒に染まっていた。
デイヴィス「あまり魔法を使いすぎないように。」
『はい、兄さん。』
兄さんの気遣いを背に、チェカ王子の元へとゆっくり歩みを進めた。
……今はハーツラビュルとサバナクローが試合をしているらしい。
トレイも手負いながら上手く体を使って何とかしているようだ。
『チェカ王子。』
そっと後ろから声をかけて隣の席に腰掛ける。
チェカ王子は心底嬉しそうに俺に抱きついてきたので、頭をそっと撫でる。
その後は2人で閉会まで試合を見ていた。
今年もやはりディアソムニアが優勝か…
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 305人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Tomimatsu/富松(プロフ) - 【鬼滅】 愛 さ れ る べ き 鴉 柱 【男主】 のパスワードを教えて貰えませんか？ (2020年12月30日 20時) (
レス) id: f3792cc803 (このIDを非表示/違反報告)
みるつき(プロフ) - ぽんさん» あれ！すみません外れてなかったみたいです…気をつけます… (2020年9月26日 23時) (レス) id: 6d3e2c4d61 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みるつき | 作成日時：2020年9月26日 23時
