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センゴク「ガープ、これはここに居る全員で先程決定したばかりだろう!」
ガープ「じゃが、!わしはそんな安全性の保証されていない…」
『分かりました。』
カシャリと割と軽い音を立てた首輪を手に、ガープ先生の目を真っ直ぐ捕える。
ガープ先生は、眉を少しぴくりと動かした後、諦めたような顔で座り直す。
クザン「…無理に付けなくても___」
サカズキ「…それが今のお前に対する海軍の信用じゃ。」
カシャン。躊躇なく首にはめる俺にその場の全員が驚いた表情を浮かべた。
センゴク「お、おい!それをつけたらお前の知らぬところで起爆すればお前は死ぬんだぞ!?」
『センゴクさんがつけろと言ったんじゃないですか。
俺はただそれを飲んだ。それだけ、でしょ?』
そう笑えば、センゴクさんは唖然とした表情をして、そしてじっくりと目を瞑った。
首輪を撫でる。これで信用が買えるなら、安いもんだとまた笑う。
ガープ「な、何を笑っているんじゃ!お前、どういう状況かわかっておるのか!?」
『えぇ、俺の命は常に元帥であるセンゴクさんの手の元で握られている。ボタン一つで尽きる命ッスよ。』
じゃあ何故…というガープ先生に再び笑みがこぼれる。
『だって、そんなことよりも皆さんとまだ一緒にいていいって言うチャンスを貰ったんスよ?それを喜ばなくっちゃ。』
あー、ここで殺されるのかと思った。なんて胸を撫で下ろす。
…しかし全員、黙りこくっているので少し胸がざわつく。
もしかして、俺は勘違いをしていた?
『…あー…そんな虫のいい話ないっスよね。こんな命賭けたくらいで皆さん俺の事許すなんて…』
つる「…許すって何を許すんだい?アンタ、なんか悪いことしたのかい?」
そういうつるさんに頭を回す。
…俺を許していない訳では無いのか?しかし…
『サカズキの伯父貴とボルサリーノ伯父貴の前に立ちはだかった上に、海賊を逃がしてもいいと考えた。
…非加盟国ブリテンの生まれで、ロクな情報を伝えられなかった。それから…』
口を開いたところで、そっと指が口元に添えられる。
つる「…アンタ1番初めに言ってたろ。これは海軍本部の意向じゃない。こんな可愛がって育てたかわいい海兵をみすみす手放したりはしないよ。
おいでA、いい子だから。
…みんなアンタの事を愛してるさ。本当はこんな物騒なモンだってつけてやりたくはない。
ほら、顔を見せておくれ。」
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作者名:みるつき | 作成日時:2022年9月27日 7時