紡がれる糸 (ページ5)

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３話ページ5

グラウンドに出て早々。行われたのは個性把握テストだった。

入学式、ガイダンスなどそんなものはありはしなかった。確かにヒーローになるのであればそんな悠長な行事出る必要もない。

「雄英は"自由"な校風が売り文句。そしてそれは"先生側"もまた然り。

ソフトボール投げ、立ち幅跳び、５０m走、持久走、握力、反復横とび、上体起こし、長座対前屈。中学の頃からやってるだろ？"個性"禁止の体力テスト。

国は未だ画一的な記録を取って平均を作り続けてる。合理的じゃない。まぁ、文部科学省の怠慢だよ」

相澤先生は爆豪と言い、頭が金髪の男子が出てきた。そして、その子に個性を使うように指示し、ソフトボール投げをさせた。

強い爆風とともに、記録が出された。

「まず自分の「最大限」を知る。

それがヒーローの素地を形成する合理的手段」

クラスメートは面白そう、個性が思いっきり使えると言っているが、そんなには甘くない。

「………面白そう…か。ヒーローになるための三年間、そんな腹づもりで過ごす気でいるのかい？

よし、トータル成績最下位の者は見込みなしと判断し、除籍処分としよう」

こうして、地獄と化してしまった個性把握テストが始まってしまった。

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