俺の妻がイケメン過ぎるby 凶一郎2 (ページ28)

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幸せが68個ページ28

そっとドアの音を立てないように、部屋に入る。凶一郎はそっと走り、寝ている太陽の頬を触った。

凶「兄ちゃんが六美と結婚した太陽って人か、おはよ！」

1秒もしない間に、部屋に太陽の悲鳴が響き渡る。それを聞いて駆け付けた六美が釘バットを持って太陽の部屋に勢いよく入った。今度は屋敷全体に六美の叫び声が響く。

凶「気がついたら、目の前に全く同じ見た目の薬ビンが二つあった。一つは普通の栄養剤。もう一つには『治療の副作用で一時的に心身が退行します』と…。

部屋のものから『今の僕』の状況はなんとなくわかった。つまり、大人の僕が間違って薬を飲んで縮み、昔の凶一郎(ぼく)に戻ったということ！！」

太·六「物わかりがよすぎる！！！」

凶「でも嬉しいよ。今僕は6歳だから、僕にとってこれは15年後の夜桜家。

あんなに小さかった六美がこんな素敵な淑女になって、おまけに結婚もして幸せに暮らしているなんて。こんな嬉しいことってないよ。おめでとう六美！」

六美は「お兄ちゃん大好き！！！」と言って、泣きながら凶一郎に抱きついた。太陽も、大人の凶一郎とは違う凶一郎を見て唖然としている。

騒ぎを聞いて駆け付けてきた二刃に凶一郎が誉め倒すという事件が発生し、その後も兄弟たちを誉めて回るという事件が相次いだ。

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