狐原 煉の告白 ページ12
煉side
あれから２ヶ月ほど経った。親睦を深めたいと半分嘘の言葉で食事に誘ったり、分かることも分からない振りをして隣を陣取ったり、俺が出来る最大のアピールをして柏木音子を振り向かせようと頑張った。
柏木音子は猫又という一族で、俺と違って先代は研究員ではないらしい。実は俺が研究員になる一年前にここに入り、半月で龍に対抗できる鋼の発見とその強度を量り捕虜を使った実験も成功したとして政府に大きく貢献している。という話を食事のときに聞いた。
そこまで先輩ではなくて年の差もあまりないこと。今まで付き合った人がいないこと。色々なことを聞いた。
先日の食事の時には、歳も近いし私もまだ新人だからとタメ口を許可してくれた。というか命令された。「遠慮しない」。「普通に話したい」。可愛い言葉の１つに俺は有頂天だった。恋は盲目とはよく言ったものだ。
十何回目の食事のとき。夜。最後に海の見える所でついに言った。
煉「その………出会ったときから、一目惚れしました。よろしければ！俺と、付き合ってください！！」
柏木音子はそう言われた瞬間、困ったように眉を下げた。やはり、駄目だったのか。
音「…………いいの？私＿＿＿＿＿＿男だけど」
煉「は？」
多分、今世紀最大に低い声で、今世紀最大に感情を表した顔をしていたことだろう。
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埋夜冬(プロフ) - まどかさん» ありがとう！ワクワクしてくれて嬉しいよ！今書いてるBLも見てくれたら嬉しいな！ (2019年1月10日 0時) (
レス) id: 59284e1a90 (このIDを非表示/違反報告)
まどか - 完結、おめでとう！最後までワクワクしたよ！！ (2019年1月9日 19時) (レス) id: 130990d81a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：埋夜冬
| 作成日時：2018年11月6日 0時
