信じない理由 103 ページ17
朝。準備に余裕ができたのでお姉ちゃんがよくやっていた髪のアレンジをした。
ポニーテールにくるりんぱ。少しふんわりとさせるのがポイントだ。
「器用だねぇ」
「昔からよく見ていたから」
ゴーストさんたちに褒められてお姉ちゃんを思い出す。
お姉ちゃんはボクより髪が長かったからまとめるのが大変そうだったのを覚えている。
そこで寮のチャイムが鳴った。
「おや、お迎えだ。行ってらっしゃい2人とも」
「はい！行くよグリム！行ってきます！」
「行ってきますなんだゾ！」
荷物を持って開けるとそこには小柄な男の子と顔色の悪い髪が青く萌えている男の人がいた。
「かっ、かみ、燃え･･････！？水！！」
「ヒッ！」
「オレ様持ってくるんだゾ！！」
「大丈夫燃えてるわけじゃないよ！」
落ち着いて監督生さん！と小柄な男の子に言われ、恐る恐る2人を見る。
燃えてるけど、2人とも焦ってない。何より燃えてる髪の人、その髪握ってるし･･････。熱くないのかな？
「おはよう、監督生さん。僕はオルト・シュラウド。こっちはイデア・シュラウド。僕の兄さんなんだ！髪は燃えてるけど、何の心配もいらないよ」
にこーっと小柄な男の子―――――オルトくんが笑う。ロボットみたいなスーツに身を包んでいて浮いている子だ。むしろ･･････ロボット？
「僕たちはイグニハイド寮なんだ。今日の監督生さんのお迎え担当だよ。宜しくね」
「･･････ッス」
オルトくんと打って変わってイデアさんは一瞬だけこちらに目を向けてすぐに逸らしてしまった。あんまり歓迎されてないのかな。
「兄さん、人見知りが激しいんだ。でも3年生だしとっても頼りになるんだよ！」
「べ、別に人見知りってわけじゃないっていうか監督生氏は事情が事情だからどういう距離感でいったらいいか分からないだけですしそもそも陰キャが女子と話すとかハードル高すぎ大問題っていうか」
イデアさん、小さい声で何か言ってる･･････。よく分からないけどちょっと怖い。
「兄さんもほら、監督生さんとちゃんと話さないと。他の寮長さん達に怒られちゃうよ」
ヴッ･･････、と唸ったイデアさんはせわしなく目を動かしてそっと口を開いた。
「こ、こんなんでもイグニハイド寮の寮長だから、何かあったらある程度対処はできる･･････と思う。まあ･･････よろしく」
イデアさんの言葉に、ボクよりもオルトくんがにこにこしていた。
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埋夜冬(プロフ) - れおさん» 読んでいただきありがとうございます！まだまだ続きますし書きたいところが書けてないので全寮終わってからが本番です！お楽しみに！！ (11月7日 23時) (
レス) id: 7f524a9c70 (このIDを非表示/違反報告)
れお - 監督生と他寮の絡みの勘違いが最高すぎます！更新楽しみにしてます！ (10月30日 22時) (レス) @page26 id: bf0a07f8e6 (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - 三色団子さん» 読んでいただきありがとうございます！はてさてこれからどうなるんでしょうねー！お楽しみに！！コメントありがとうございます！ (8月4日 22時) (レス) id: 7f524a9c70 (このIDを非表示/違反報告)
三色団子 - やっとこさ気づいたかパイセン…()面白い！！更新頑張ってください！！ (8月4日 3時) (レス) @page21 id: f3a4577dfa (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - 善さん» 読んでいただきありがとうございます！やっと！やっと気付いてくれましたね！オルトくんが！！！ここからイデアさん達がどうしていくのか見切り発進な作者も楽しみです！！コメントありがとうございます！ (8月1日 23時) (レス) id: 7f524a9c70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：埋夜 冬
| 作成日時：2023年1月15日 19時
