【番外編�◆朶�間限定！モストロバイト ページ45
早速監督生さんを開店前のモストロ・ラウンジに呼び出した。グリムさんと共に来た監督生さんは双子が言ったようにスカートを履いている。黒タイツの足がスラリと伸びていて、編み込みハーフアップの髪型をしている監督生さんはいつもより女性らしさを意識しているように感じた。なるほど、これは確かに男子校生徒としては目を向けてしまいますね、僕には全く分かりませんが。
｢ようこそいらっしゃいました、監督生さん｣
｢小エビちゃんいらっしゃ〜い｣
｢いらっしゃいませ｣
｢ど、どうも｣
逃げないように脇を双子に固めてもらいVIPルームへ案内して、ソファーに座ってもらう。
机の上についさっき作ったばかりの書類を置いた。
｢まずはこちらをお読みください｣
書類は『本日18時〜20時までの間アルバイトをする旨』、『そのための賃金・衣類の貸出・仕事内容』の書類だ。
｢これって······｣
｢内容の通りです。アルバイトをすればお金の心配はしなくて済みますよね。たった2時間でそれだけのマドルが手に入るのですよ。つきましては、今日の18時から2時間、アルバイトをしていただきたいのです。嫌な話ではないでしょう？｣
2時間にしては破格の金額を出した。服も貸すし、この時期はテストも控えていない。監督生さんは暇なはずだ。
｢ボク、アルバイトなんてやったことないですよ？｣
｢分かっていますよ。指定の服を着て料理を届けるだけの仕事です。子供でも出来る。もちろん、引き受けてくださいますよね？｣
｢ふなっ！？オマエら子分に何させる気なんだゾ！｣
グリムさんがフーッと威嚇している。これも想定内だ。ジェイドに目配せをすると、彼は一礼して奥から缶詰を取り出し、机に並べる。
｢アザラシちゃん、これ、欲しいよねぇ？｣
｢ツナ缶なんだゾ！！！｣
グリムさんの目がキラキラしているので、これはもう買収されたも同然だ。僕の横に配置についた双子は僕と同じようにニンマリと口に笑みを浮かべる。
｢監督生さん｣
もう、分かりますね？
ペンを契約書の横に置けば、｢うぅ〜｣と唸った監督生さんは名前を書いた。契約成立ですね。
｢では監督生さん、今日からよろしくお願いしますね｣
｢が、がんばります······！｣
さてと、宣伝のための準備をしなくては。今からとんでもない人数のお客様が来店されることですし、やる事がいっぱいですね。
【番外編�◆朶�間限定！モストロバイト→←【番外編�◆朶�間限定！モストロバイト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 684人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
埋夜冬(プロフ) - 茜さん» 読んでいただきありがとうございます！続編でやらせていただきますね！お待ちください！ (2022年1月30日 11時) (
レス) id: 71445b0c29 (このIDを非表示/違反報告)
茜 - 夢主のイラストを見て可愛い！と叫びそうになりました。リクエストでハーツラビュルにお茶会に呼ばれたらというのをお願いします (2022年1月30日 11時) (レス) @page40 id: 6b60f4e764 (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - ユノンさん» こんにちは！コメントありがとうございます！私自身イラストが描けないので、絵心のある友人に頼んでみました！11日以降にまた覗いてみてください！きっとイラストが載ってますよ！ (2022年1月6日 17時) (レス) id: 5c8498129f (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 夢主人公のイラストが見てみたいです (2022年1月6日 12時) (レス) @page3 id: 53f56e15b5 (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - 星猫さん» 嬉しいです！！ありがとうございます！！続編までいくと思いますので、どうぞよろしくお願いします！！！ (2021年12月30日 14時) (レス) id: 5c8498129f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：埋夜 冬
| 作成日時：2021年11月21日 23時
