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信じない理由 21 ページ22

「あ、あの、助けてくれてありがとう、2人とも。あの人たち、何度言ってもしつこく聞いてくるから······ちょっと怖かった」

泣かないようにと思っているのか、下を向いてきゅっと拳を握る監督生。でも思い出したのか少しずつ瞳が潤んでいくのが見えた。

デュースと目を合わせ、頷いた。
ダメだこれ、オレらが守ってやんねーと。こんな野蛮な男子校にいたら一瞬でカモだ。

「監督生、もう大丈夫だ。これからは僕らが守る。何かあったらすぐに言うんだぞ。相手にケジメつけさせてやるからな!」

「デュースくんワル語録が出てんぞ〜。でも監督生、デュースの言う通り、もうああいう奴らにちょっかいかけられないようにオレらが傍にいるようにするから」

目元を拭った監督生はまだ困惑したように眉を寄せ、オレとデュースを見た。

「でも2人とも、やることあったりとか、忙しいでしょ?ボク、ちゃんと断れるように頑張るから。グリムもいるし、大丈夫だよ」

「そうなんだゾ!第一オマエら、コイツを任された時嫌そうだったじゃねーか」

うっ、まあそれは確かに。面倒くさいこと増えたなーとは最初の方思ってたけど。今は誰かついてないとコイツはやばいってのが分かったから嫌じゃないし、離れていく方が心配だ。丸め込まれて誘拐されそうで。

「今は嫌じゃないですー!つーかグリムだってさっき先輩たち追い払えてなかったじゃねぇかよ!お前がいるよりはオレがいた方が安全だね」

「僕は嫌な顔してなかっただろ!監督生にどう接したらいいのか距離感を掴めてないだけだ!」

「何だと!オレ様は火だって吹けるんだゾ!」

「けんかしないでぇ······!」

ぎゃあぎゃあケンカしているとどこからか笑い声が聞こえてきた。

「いいぞいいぞ!青春というのは何事においても大事なポイントだからな。もっと腹から声を出せ!筋肉を使うんだ!」

筋骨隆々な先生だ。飛行術の先生だろう。いつの間にか他のクラスメイト達も集まってきている。ちょうど授業が始まる時間なのだ。

「オレはアシュトン・バルカス。飛行術の担当だ」

そしてバルカス先生は生徒を見て大きな声で言った。

「まずは筋肉をつけるぞ!運動場ダッシュだ!」

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埋夜冬(プロフ) - 茜さん» 読んでいただきありがとうございます!続編でやらせていただきますね!お待ちください! (2022年1月30日 11時) (レス) id: 71445b0c29 (このIDを非表示/違反報告)
- 夢主のイラストを見て可愛い!と叫びそうになりました。リクエストでハーツラビュルにお茶会に呼ばれたらというのをお願いします (2022年1月30日 11時) (レス) @page40 id: 6b60f4e764 (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - ユノンさん» こんにちは!コメントありがとうございます!私自身イラストが描けないので、絵心のある友人に頼んでみました!11日以降にまた覗いてみてください!きっとイラストが載ってますよ! (2022年1月6日 17時) (レス) id: 5c8498129f (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 夢主人公のイラストが見てみたいです (2022年1月6日 12時) (レス) @page3 id: 53f56e15b5 (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - 星猫さん» 嬉しいです!!ありがとうございます!!続編までいくと思いますので、どうぞよろしくお願いします!!! (2021年12月30日 14時) (レス) id: 5c8498129f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:埋夜 冬 | 作成日時:2021年11月21日 23時

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