皆が生きるために ページ34
何が何でもこの魔王を殺してやる。集中スキルが攻撃系統じゃないなんて知ったことか。絶対に殺してやる。ファルが味わった痛みを倍にして返してやる！！！
トカゲモドキだった時のファルに舐められた首元が熱い。何が起きているのか気にもならなかった。
｢なっ！？契約を自ら解除したのか！？｣
契約？なんだそれ。ああ、ファルの言っていたやつか。良かった。ファルの命の権限は僕じゃなくなったんだ。
でも解除されたからって許してないから。殺す。ファルやエルたちの分まで僕が！お前を殺す！
｢どこに隠していたんだ、そんな魔力量･･････！｣
知るか。僕は怒っているんだ。お前と話すつもりは無い。
どんなに魔力があったって、使えるのは［集中］のスキルだけなんだ。
何でもいい。皆が生きるためにこのスキルを使えるなら、僕は何だってする。
｢集まれ｣
一言だけ。今の頭の中はどうやってこの魔王を痛めつけてやろうかと、それだけが占領していたため細かい部分を命令していない。だが当たったら痛そうなものは周りに集まった。ほとんどが小石だが多分いける。
ノヴァーレに集中、なんてスキルを発動する前に集めたものはノヴァーレの方へ向かった。なかなかのスピードだ。
｢くっ･･････！｣
ノヴァーレは自分へ向かってくるもの全てを爆発させる。だが爆発させたところで、自分へ向かう小石が増えるだけだった。こんな魔法見たことがない。今は避けるしかないか。
浮遊の魔法を使い上へ飛んだ。しかし小石はまだ迫ってきている。
｢追跡魔法･･････！？｣
咄嗟に防衛魔法を張ることで何とかAの攻撃を防いだ。
｢さすが切り札、と言ったところだね｣
だがその程度で殺られるほどノヴァーレは弱くない。Aの攻撃手段を見た事がなかったので初見は驚いたが、知ればもうこちらのものだ。
｢何の魔法を使っているのか気になるね。やっぱり話をしたいなぁ･･････！｣
言いながら距離を詰めてくるノヴァーレ。Aには避ける魔法が使えない。だが。
｢盾！｣
周りに盾となるものを集めることは出来る！
｢反発･･････！？風の魔法か！｣
よく分からないが、風を集めて盾代わりに出来たらしい。
なるほど。このスキルの使い方が分かってきたぞ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 20人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
埋夜冬(プロフ) - 千々さん» 最後までお読み下さりありがとうございます！！！もう本当にありがとうございます！超絶励みになってました！(語彙力) 主人公くんに万が一飽きると魔王様が攫う気満々ですが、その前にエル様がガードしにきます。玩具を取られたくないからね！！ガードが多いね主人公！ (2021年3月13日 11時) (
レス) id: f9a8d8c7d5 (このIDを非表示/違反報告)
千々(プロフ) - 完結おめでとうございます！ とても面白かったです！ やっぱりファルの主人公に対する執着がいいなあと思いました。そしてファルが主人公に飽きる日は来ないらしいですが、もしそんなことになったら私が主人公を守りにいきます(( 本当にお疲れさまでした！ (2021年3月13日 11時) (レス) id: df88b28f21 (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - 千々さん» ありがとうございます！！作者は更新時間まばらですが、これからも精一杯頑張らせていただきます！今後もよろしくお願いします！ (2020年8月26日 12時) (レス) id: f9a8d8c7d5 (このIDを非表示/違反報告)
千々(プロフ) - 続編おめでとうございます！ とても楽しくお話を読ませていただいています！ 楽しいお話の中にちりばめられた謎がとても気になって……！ これからも読ませていただきます！ 続きを楽しみにしていますね！ (2020年8月26日 8時) (レス) id: df88b28f21 (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - ふわふわありすさん» ありがとうございます！予定では続編でちゃんと終われるはず！頑張りますのでお楽しみに！コメントありがとうございます！ (2020年8月26日 5時) (レス) id: f9a8d8c7d5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：埋夜冬
| 作成日時：2020年8月25日 23時
