それにしたって、ファルにこんなに執着されるような事をした覚えがないんだよなぁ・・・ ページ11
ファルが言った言葉に従わなかった場合、殺されたりはしないだろうが確実に溝が生まれる。その場合困るのは自分だと分かっているので口にしない事にした。
『スキルのことを聞かれても何も答えるな』
ファルはずっと僕に危険がないようにしていたけれど、最近はより顕著な気がする。大切だと言ったのは文字通り、そして恐らく執着的な意味だ。
・・・・・・本当は、僕のことを誰にも知られたくないんだろうな。
閉じ込められるのは嫌だが、一番最初にこの世界で助けてくれたのはファルなので僕の中で一番だという思いは全く変わらない。イマイチ伝わってないのかもしれないな。
それにしたって、ファルにこんなに執着されるような事をした覚えがないんだよなぁ・・・。むしろ会ったころから助けられている気がする。
まぁいいか。実際閉じ込められたり殺されたりしないだろうし。実害はないのだから。
「待ってくれファル!」
オリオンが、Aの肩を抱いて先に進もうとするファルを止める。皆も後ろから駆けてきて、これから質問攻めにされることが容易に想像できた。
「あの攻撃が逸れたのはAの魔法なのか?」
「魔法じゃない」
ツンとした態度で要点しか言わないファルに、皆の顔が怒りに変わっていく。まさしく一触即発。一体いつになったら仲良く旅が出来るのだろう。・・・恐らくそんな日は一生来ない。
「――――あんた、その"
いきなりヴィーシャがそう発する。何を言っているのか分からなくてAは首を傾げた。
「こんなに近くにいたのに、発動するまで気付かなかった。誰から授かった、そんなもの」
「分かるように説明してもらえるかな、ヴィーシャ」
エルの言葉と微笑みに気圧されたヴィーシャは口を開いた。いつもとは違う、ハキハキとした声だった。
「あたしが呪術を発動することが出来るのは知っているな。呪術を使う者は同じ系統のものが分かる時がある。その子が何かしらの力を発動させた時、"
曰く、"
「精霊よりも、もっと強い者の"
スキルの話でしょ?
・・・心当たりがあるなぁ・・・。
今?ちゃぶ台でお茶飲んでるんじゃないかな→←残骸も残らないのが火属性のいいところだな
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埋夜冬(プロフ) - 千々さん» 最後までお読み下さりありがとうございます!!!もう本当にありがとうございます!超絶励みになってました!(語彙力) 主人公くんに万が一飽きると魔王様が攫う気満々ですが、その前にエル様がガードしにきます。玩具を取られたくないからね!!ガードが多いね主人公! (2021年3月13日 11時) (レス) id: f9a8d8c7d5 (このIDを非表示/違反報告)
千々(プロフ) - 完結おめでとうございます! とても面白かったです! やっぱりファルの主人公に対する執着がいいなあと思いました。そしてファルが主人公に飽きる日は来ないらしいですが、もしそんなことになったら私が主人公を守りにいきます(( 本当にお疲れさまでした! (2021年3月13日 11時) (レス) id: df88b28f21 (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - 千々さん» ありがとうございます!!作者は更新時間まばらですが、これからも精一杯頑張らせていただきます!今後もよろしくお願いします! (2020年8月26日 12時) (レス) id: f9a8d8c7d5 (このIDを非表示/違反報告)
千々(プロフ) - 続編おめでとうございます! とても楽しくお話を読ませていただいています! 楽しいお話の中にちりばめられた謎がとても気になって……! これからも読ませていただきます! 続きを楽しみにしていますね! (2020年8月26日 8時) (レス) id: df88b28f21 (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - ふわふわありすさん» ありがとうございます!予定では続編でちゃんと終われるはず!頑張りますのでお楽しみに!コメントありがとうございます! (2020年8月26日 5時) (レス) id: f9a8d8c7d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:埋夜冬 | 作成日時:2020年8月25日 23時