王族騎士団ってことは逆らったら死刑ですか？ ページ16
今日も楽しくスキルで魚を集めて、薬草も貯めておく。ファルの魔法で焼いたり、最近は魚の出汁で汁を作っている。これが美味しくて、最近ハマっている食べ物だ。
ファルとの生活は楽しいなぁ。スキルの扱いは上手くなっていくし、あの時拾った木の棒でモンスターも倒せるようになってきた。全部ファルのおかげだ。いつまでもこういう生活が続けばいいのだけれど。
｢今日もAの飯は美味しいな。いつもありがとう｣
｢そう言ってもらえると嬉しいよ。どんどん食べてね｣
そろそろ新しい食材を別のところに探しに行くのもいいかもしれない。ファルがいれば何処へ行っても安心だ。
家のことも終えてゆっくりとした時間が過ぎていく。ファルは頭を撫でるのが好きなようで、暇になるといつも隣に座ってAの頭を撫でる。
落ち着くなぁ。
ふと、ファルの手が止まった。顔を上げるとファルは玄関を見ていた。
｢･･･誰か来た｣
｢え？｣
ファルはこの周辺に結界を張っている。誰かが侵入したり、破られたらファルが気付く仕組みだ。
｢数は10人。どれも人だが･･･手練だな｣
中に1人、明らかに桁違いの魔力を持った人がいる。
｢ひ、人？え、ど、どうしたらいい！？｣
｢下がっていろ。何かあったら俺が守る｣
ファルとともに立ち上がると守るように手が出される。綺麗な金色の瞳は玄関を睨みつけていた。
ドキドキしながらファルの後ろで扉を見ていると、コンコンとノックされる。ファルの体に力が篭った。
｢突然の訪問ですまない。王国騎士団・小隊長のクルシュ・べガルドだ。開けてもらえないだろうか｣
女性の声だ。ハキハキしていて聞き取りやすい。
王国騎士団･･･どこかで聞いたことあるような･･･？
う〜んと考えて思い出す。神様がくれたこの世界の説明書に書いてあったんだ！王国を守っている魔力の高い騎士！"王国"騎士団ということは、逆らったら･･･死刑！？
｢あ、開けよう･･･｣
緊張やら不安やらでガタガタしているとファルが頭を撫でてくれた。どんな時でもこの手は落ち着く。
ファルが扉を開けると鎧に身を固めている美人な黄緑色ポニテお姉さん、その仲間と思われる兵士が玄関に固まっている。
｢はじめまして。突然の訪問は許して欲しい。魔力の爆発的流れを感知して会いに来た。王が正式に王都へ招待したので、抵抗することなくついてきて欲しい。我々も手荒な真似はしたくない｣
王様が呼んでいる？正式に招待？
･･････なんでぇぇぇ！？
待て待てここ木の家だから燃えるよ？→←あのウサギモンスターとリベンジマッチ
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埋夜冬(プロフ) - ふわふわありすさん» わぁ！ありがとうございます！転生ものにハマってからずっと書きたかったものなのでそんなに褒めてもらえて嬉しい限りです！これからも応援よろしくお願いいたします！ (2020年8月2日 22時) (
レス) id: f9a8d8c7d5 (このIDを非表示/違反報告)
ふわふわありす(プロフ) - 初めまして。初期の頃から楽しく読ませてもらってます。オリジナル作品でこんなに面白くて設定がしっかりしているなんて、尊敬します…。文章力も羨ましい限り(泣) 応援しております、頑張ってください！！楽しみに待ってますっ (2020年8月2日 21時) (レス) id: 4a3a7aaa8a (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - 千々さん» ありがとうございます！！サブタイトル忘れてることに気付いて慌ててつけました（笑）まだまだ続きますので、これからも応援よろしくお願いします！コメントありがとうございました (2020年6月28日 7時) (レス) id: f9a8d8c7d5 (このIDを非表示/違反報告)
千々(プロフ) - やっぱこの作品好きだなぁ。初期の方から応援させていただいているんですが、サブタイトルだったりお話の展開をものすごく楽しみにしています！ (2020年6月28日 7時) (レス) id: df88b28f21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：埋夜冬
| 作成日時：2020年4月15日 6時
