吸血 23 ページ27
Aside
朝。まだ少し体は重いけど動けない程じゃない。
リ「A、ちょっと疲れてるか？」
主「え、何で？」
お昼休み、リトが心配そうに聞いてきた。
リ「授業、集中してなかっただろ。机に臥せってることも多かったし、何より顔色が悪い」
確かに、先生に当てられて答えられなかった。前の席にいるリトが教えてくれなかったら一時間お説教コースだった。休み時間も怠さを和らげるために臥せっていた。
主「風邪とかじゃないから大丈夫だよ」
リ「そういう事じゃなくて！心配なんだよ。体調悪いなら無理しないで保健室行った方がいいぞ」
保健室ならちゃんとベッドがある。でも僕は遅れてる分授業に出ないと分からなくなっちゃうし………。
リ「あのなぁ、そんな状態で授業受けても頭に入んねーよ。安心しろ。ノート書いとくから」
そうだね。これじゃあ頭に入らない。
主「じゃあ、保健室行く」
立った瞬間足元がふらついてまた椅子に座ってしまった。立ちくらみだ。
リ「疲れてるレベルじゃないだろ。ほら」
リトに支えられ、僕は保健室に行った。
リ「先生〜！あれ？いないのかな？まぁいいや。ベッド使わせてもらおう」
仕切りカーテンを閉め、リトにベッドに下ろされる。
リ「体調悪い時はちゃんと言えよ。倒れてからじゃ遅いんだから」
リトは僕に布団を掛けてから、そっと頭を撫でた。
主「リト、ありがとう」
リ「こんなの当たり前。大切な奴が体調悪そうなにのほっとけねーっての」
優しいなぁ、リトは。だから皆に好かれるんだろうね。ルイがリトと険悪ムードなのは何でなのか聞きたいくらい。
リ「早く元気になれよ。Aが俺の近くにいないと、俺も元気出ねぇから」
主「うん」
僕が微笑んで頷くと、リトは何だか悲しそうな顔をする。何で………？
それからリトは僕に顔を近付け、音を立てて僕の額にキスをした。
主「リト！？」
リ「早く良くなるといいな。一時間ゆっくり寝るんだぞ」
主「えっ？ちょっとリト！！今のは……」
リ「Aがちゃんと寝るようにおまじない。じゃ、俺教室行ってるから」
ヒラヒラと手を振ってリトは教室に戻った。
何で僕キスされた！？
僕の頭はそれでいっぱいだ。しかも音がした。チュって……………。
考えただけで頭がパンクしそうだ。今の僕の顔は真っ赤だろう。少し深く布団に潜って顔を隠す。
と、とにかく！早く貧血治さなきゃ！
力を入れて目を瞑っているうち、本当に寝てしまう僕でした。
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埋夜冬(プロフ) - まどかさん» ありがとうございます！ここから戦争ですよ〜！楽しんでいただけたら嬉しいです！コメントありがとうございます♪ (2018年4月19日 23時) (
レス) id: 59284e1a90 (このIDを非表示/違反報告)
まどか - おお、攻撃的な人、きましたね。これから吹き荒れる嵐、楽しみです！頑張ってください！！ (2018年4月19日 22時) (レス) id: 130990d81a (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - 猫さん» ありがとうございます！これからどんどん全面戦争(笑)に突入させていきますよ〜！コメントありがとうございます♪ (2018年3月19日 7時) (レス) id: 59284e1a90 (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - 続き楽しみです！これからも頑張って下さい！ (2018年3月19日 2時) (レス) id: e2df0854b1 (このIDを非表示/違反報告)
朱里。(プロフ) - 埋夜冬さん» オーケーです。わぁーい！！！たくさん話せる！ (2018年3月17日 2時) (レス) id: 8144e7abed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：埋夜冬
| 作成日時：2018年1月29日 23時
