吸血 20 ページ24
ルイside
主「ルイ、僕っていい匂いかなぁ?」
ル「はぁ?」
学校から帰ってきたAが変なことを言い出した。どうした?
主「今日先輩に『いつもいい匂いがしますね』って言われたからちょっと気になって」
ル「へぇ」
それは一体どんな先輩だ?俺の敵か?大神クンと同じ類いか?
ル「いい匂い、か…………」
ソファーに座って少し不安そうな目を向けるAの肩に顔を埋めた。
主「わっ!ルイ!?」
ル「何?匂い嗅いでんだけど」
主「そ、そう………」
チラリとAを見ると頬がほんのり赤くなっている。恥ずかしがってんな〜。可愛い。
ル「ん〜……確かに甘い香りはする」
主「甘い香り?」
ル「ああ。Aの血の」
ニヤリと笑うとAの頬が真っ赤になった。吸血した時のことでも思い出したかな?
主「もう!」
ル「悪い悪い。でも、血だけじゃなくて本当に甘い匂いがするぞ。例えるならミルクみたいな」
主「そうなの?」
ミルクかぁ、と自分の服をクンクンしている。仔犬に見えた俺の目は正しいはず。
主「自分じゃよく分からないや」
諦めた。まぁいい匂いなのは確かだし、気にすることない。
ル「てか、血の匂い嗅いだらお腹空いて来たんだけど?」
吸血したいな〜。カプって。
主「だ、駄目!」
ル「え〜何で?」
主「何でって………」
意地悪な質問をしている自覚はある。だってこういう質問をするとAの眉が困ったように下がるから。いやそれも可愛いんだけど。
主「………気持ち、良かったから………。もう一回したら、クセになっちゃいそうで………」
ル「なっちゃえよ」
欲に従順なAも可愛いだろう。もっと、と俺を求めるAも見てみたい。
主「悪魔の囁きが聞こえる………」
ル「そうだぞ〜俺は悪魔だぞ〜。ほら、吸血されろ〜」
主「嫌だよ」
ううむ。流石美香さん達の息子。そう簡単に落ちてくれないか。
主「とにかく!吸血は駄目!」
ル「はいはい。我慢します〜」
まだ空腹過ぎて死ぬ、とレベルじゃないし。そうなったらカプっといかせてもらおう。
98人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
埋夜冬(プロフ) - まどかさん» ありがとうございます!ここから戦争ですよ〜!楽しんでいただけたら嬉しいです!コメントありがとうございます♪ (2018年4月19日 23時) (レス) id: 59284e1a90 (このIDを非表示/違反報告)
まどか - おお、攻撃的な人、きましたね。これから吹き荒れる嵐、楽しみです!頑張ってください!! (2018年4月19日 22時) (レス) id: 130990d81a (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - 猫さん» ありがとうございます!これからどんどん全面戦争(笑)に突入させていきますよ〜!コメントありがとうございます♪ (2018年3月19日 7時) (レス) id: 59284e1a90 (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - 続き楽しみです!これからも頑張って下さい! (2018年3月19日 2時) (レス) id: e2df0854b1 (このIDを非表示/違反報告)
朱里。(プロフ) - 埋夜冬さん» オーケーです。わぁーい!!!たくさん話せる! (2018年3月17日 2時) (レス) id: 8144e7abed (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:埋夜冬 | 作成日時:2018年1月29日 23時