吸血 10 ページ13
ルイside
何分たっただろうか。しばらくしてAが部屋に入ってきた。
ル「色々落ち着いたか？」
主「うん」
ル「で、どうする？俺を追い出してもいいし、人狼を探すのもいい。Aの好きにしてくれ」
追い出されたら困るけどそれもAの選択だ。そしたら人狼を探してじっくり炙ろう。
主「………あのね、僕、ルイの話聞いてその人狼って言うのを凄く恨んだんだ。人外自体が嫌いになりそうだった。でも、その恨みとか辛さとか、ルイと黒虎も同じように味わったってことでしょ？ルイも人狼を探しに行けたのに、僕のところに来てくれた」
Aの翡翠の瞳がじいっと俺を見つめた。
主「母さんと父さんがね、いつも言ってたんだ。『約束を守ることはとても大事。でも、約束を守ってと言ったその人が、約束を守ってもらえるように助けることも大事』って。ルイが母さんと父さんの約束を守ろうとしてくれてるなら、僕は両親の代わりに助けなきゃ。だからここにいて、ルイ」
Aは聖女の如く優しい笑顔を浮かべた。
A…………！お前は本当に……なんて天使で可愛くて純粋で無防備なんだ！！
ル「本当に、一緒にいていいのか？」
主「うん」
ル「A、ありがとう！！大好きだ！」
主「わっ！？」
俺はギュウっとAに抱きついた。甘い甘い、いい香りが俺の鼻孔をくすぐる。でも今日は駄目。せっかくAが一緒に住もうと言ってくれてるんだ。もう少し、我慢。
ふと、血の匂いで思い出すことがあった。
ル「そういやA、学校は？」
主「……………あ」
サァ＿＿＿＿＿＿＿
わぁ顔真っ青。人間ってすげー。
主「今何時！？」
ル「ちょうどお昼頃なんじゃないか？行くの止めるか飯食べてから行くかどっち？」
主「後者で！うわぁもうどうしよう！！制服着替えなきゃ！」
じゃあ俺は昼飯を作ろうかな。すぐに作れるもの………目玉焼きだな、うん。
Aは昼飯を食べて急いで歯磨きして学校へ走って行った。あの時額にしたおまじないはまだ効いている。
Aは多分、俺が額にキスしただけだと思っているだろうが、あれは本当におまじないだ。Aの知らない奴がAに触れると静電気のようなものが通るようになっている。術は一回で解けてしまうが術が解除されたことは俺に伝わるのでAが危険だと分かる優れもの。
いやーAのこと好き過きだろ俺！だって仕方ない！Aが可愛いから！
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埋夜冬(プロフ) - まどかさん» ありがとうございます！ここから戦争ですよ〜！楽しんでいただけたら嬉しいです！コメントありがとうございます♪ (2018年4月19日 23時) (
レス) id: 59284e1a90 (このIDを非表示/違反報告)
まどか - おお、攻撃的な人、きましたね。これから吹き荒れる嵐、楽しみです！頑張ってください！！ (2018年4月19日 22時) (レス) id: 130990d81a (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - 猫さん» ありがとうございます！これからどんどん全面戦争(笑)に突入させていきますよ〜！コメントありがとうございます♪ (2018年3月19日 7時) (レス) id: 59284e1a90 (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - 続き楽しみです！これからも頑張って下さい！ (2018年3月19日 2時) (レス) id: e2df0854b1 (このIDを非表示/違反報告)
朱里。(プロフ) - 埋夜冬さん» オーケーです。わぁーい！！！たくさん話せる！ (2018年3月17日 2時) (レス) id: 8144e7abed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：埋夜冬
| 作成日時：2018年1月29日 23時
