69冊目 ページ30
ある程度お腹もいっぱいになり、今はゲームをしているところだ。カートゲームを取り出したとき愛川が、「これを買ってから九条先生と連絡つかなくて心配になって来たら小説書かずにゲームやってた。しかも締め切り１週間前なのに」と言う恐ろしいエピソードを聞いた。湊もあの時か……と死んだ魚の目をしていた。どうやら相当キツかったようだ。
それほどやりまくっていたから今も湊は連勝中だ。凛音は悔しくて堪らないのか何度も再戦を挑んでいる。だがコースも熟知していてドリフトやアイテムまで使いこなす湊には勝てない。
「は〜〜。何なのこの残念イケメン。勝てる気しないんだけど。さすが引きこもりだよね」
「ありがとう」
「褒めてないし！」
微妙に噛み合わない会話が面白い。この二人、いつの間にこんなに仲良くなったのかAとしては不思議だが、これからも会うので是非仲を深めていってほしい。
と、そこでインターフォンが鳴った。もう一人の客人、嘉川だ。
湊は誰が来るか分かっていないので、頭にハテナを浮かべる。
「お久しぶりです、嘉川先生」
「やあどうも」
今日も上品な服装で固めている嘉川は手に持っていた箱を渡した。
「はいこれ、頼まれていたものだよ。ついでにプリンを買ってきたから後で皆と食べようか」
「すみません、お使い頼んでしまって。プリンもありがとうございます」
お礼を言って受け取った辺りで湊と凛音が覗いた。
「か、嘉川先生……！？」
「ふーん、あれが嘉川、ねぇ」
湊は驚いたとともに警戒し、凛音は構わず上から下まで嘉川を見る。湊と会ったとき同様、どんな人物かチェックしているのだ。
「久しぶりだね、九条湊さん。あの時はどうも」
笑顔には何か裏があるように感じられて湊の警戒心は一層増した。
「お久しぶりです。それで、今日は何か？」
すると嘉川は目を瞬いた。何で聞くの？と言った顔をしている。
「貴方の誕生日を祝いに来たんですよ。決まっているでしょう」
は！？と驚いた湊は愛川とAを見る。こんなことするなんて、あの二人しかいない。二人からは見事に視線を逸らされた。
「私が会いたいと言ったんだ。それとも、私が言い寄っただけでA君はなびいてしまうのかい？まだそれだけの関係？」
にこにこと笑っているが思いっきり挑発だ。Aがなびく？そんなわけないだろ。
「そんなわけないでしょう」
にっこりと笑い返した湊はAのところまで来ると抱き寄せ額にキスをした。
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埋夜冬(プロフ) - 白澤 晴夜さん» ありがとうございます！返信遅れてごめんなさい！キュンキュン出来ていたなら良かったです(*´ω｀*) (2019年12月14日 13時) (
レス) id: 87a5a46f37 (このIDを非表示/違反報告)
白澤 晴夜(プロフ) - 完結おめでとうございます！！もう最後までキュンキュンしながら読ませて頂きました〜！！この2人には、これからも永遠に幸せでいて欲しいです！！これからも頑張ってください！応援してます！ (2019年12月13日 22時) (レス) id: 5742d2c832 (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - ゼロさん» 返信遅くなりすみません！ドキドキしていただけたなら作者も満足です！次回作もよろしくお願いします！ (2019年12月7日 10時) (レス) id: b51b60f8c3 (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - 唳桜さん» 返信遅くなりすみません！可愛く書けていたなら良かったです！次回作も作ったのでぜひ読んでみてくださいね！この作品を読んでいただきありがとうございました！ (2019年12月7日 10時) (レス) id: b51b60f8c3 (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ - とても面白かったです。僕自身とても好きなジャンルで読んでてとてもドキドキしました！完結おめでとうございます。これからも応援しています。頑張って下さい(^▽^)/ (2019年12月1日 11時) (レス) id: aaae856515 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：埋夜冬
| 作成日時：2019年8月10日 22時
