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名雪様リク 浮気? ページ45

Aとすれ違ってから2日が経った。あんな態度を取ってもAはあのよく分からない男と会うのを止めない。
何で?もう俺のこと嫌いになったの?俺はもうAがいないと生きていけないよ。

「はぁ……」

2日目の夜になってもモヤモヤは消えなくて。
ため息をつき布団に背中から倒れる。見えた時計の時刻は0時になりそうだ。必要最低限の話しかしなくなって3日目になってしまう。

コンコン、と部屋の扉がノックされたのはそんな時だった。

「あの、蒼……入ってもいい?」

嫌だなんて拒否したら罪悪感が潰されてしまう。蒼は部屋に入れた。
Aは後ろに腕を組んでもじもじしていた。悪いと分かっているなら最初から言ってくれればいいのに。

「そ、蒼に言いたいことがあって」

別れ話か。覚悟はしていた。でも、胸が痛い。苦しい。本人から別れようなんて切り出されたら蒼はどうなってしまうのだろう。

Aはチラリと時計を見て、それから息を吸った。

「蒼!誕生日、おめでとう!!!」

「―――――――へ?」

Aが出した手の先には綺麗なラッピングのプレゼントがあった。
蒼も振り替えって時計を見る。時刻はちょうど0時。
蒼の、誕生日だ。

「ごめんね、どうしてもこれだけ渡したくて……。一番先に蒼に誕生日プレゼント渡すのは僕が良かったから。じ、じゃあ僕戻るね!」

蒼は駆けようとするAの腕を掴み、自分の中へ抱き留めた。

「ごめん、俺、浮気してると思ってたんだ。あんな態度取ってごめん」

それから蒼はあの時見たことを話した。

「あれは、中学校の委員会の時の先輩なんだ。プレゼント選びに困ってたら助けてくれたの。先輩、センスいいからオススメの店教えてもらってたりしてて」

つまりあれは、蒼のプレゼント選びをしていたということか。1週間も前から。

「あと、満足そうな笑顔は……蒼のこと、自慢してたからだと思う」

大切な人、と濁したが蒼のことを話すときは自然と頬が緩む。
しかし、蒼にとって注目されることはトラウマにも関係している。Aが言った『バレちゃったかな……』は『蒼のことを話してたのがバレちゃったかな』と言う意味だ。

「……本当にごめん」

「蒼が謝ることじゃないよ!僕も紛らわしいことしちゃったし!」

首を振った蒼は優しく甘くキスをして微笑んだ。

「プレゼントすごく嬉しい。ありがとう」

Aも微笑み返した。

「これからもよろしくね」

今度はAからキスを送った。

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埋夜冬(プロフ) - ウェーイさん» 喜んでいただけているご様子ですね!嬉しいです! (2021年7月10日 22時) (レス) id: f9a8d8c7d5 (このIDを非表示/違反報告)
ウェーイ - (*^▽^*) (2021年7月10日 22時) (レス) id: 600bb56534 (このIDを非表示/違反報告)
トマトジュース - アギャァァァァァァ!!無理尊い、辛い、泣けるンゴ、吐血するンゴ、つかしたんご (2019年9月19日 22時) (レス) id: b4078055ec (このIDを非表示/違反報告)
カナ - (^∇^) (2019年7月13日 14時) (レス) id: 99b9fc8fa9 (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - カナさん» ありがとうございます!もうすぐ終わりますのでお楽しみに☆ (2019年7月12日 7時) (レス) id: 59284e1a90 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:埋夜冬 | 作者ホームページ:http://uratuku/sounewawawa1  
作成日時:2019年3月5日 23時

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