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尋問タイムなんて、実は必要ないけどね。
桃華は質問しながらもそう思っていた。なぜなら、桃華は全て知っている。蒼がAに対して想っている気持ちも、家で何が起こっているかも。
Aがされていたいじめの話をする度、理事長である祖父の顔色は険悪なものになっていく。今のところ麗の件は桐島家に連絡してある。あの動画のこともあり、両親たちはさぞ衝撃だっただろう。そして今、これをさらに桐島両親に連絡するのだ。麗は家からも世間からも邪魔者扱いされて、２度とAたちの前に現れない。
いやはや、やっとイチャイチャする推しCPが見れるのか……。このために悪役のように演じ兄弟の秘密を麗にバラし蒼を嫉妬させてきたのだ。
「うん、質問は以上だよ。お疲れ〜帰っていいからね」
あースッキリ！あとはイチャイチャを見るだけだね！
桃華は理事長室を出てからルンルンと音符マークを浮かべながら教室に戻ろうとする。
「――――天宮先輩」
あ、やばい。
目の前には王子様。見たとこによると、かなり厳しい顔をして。
「少しいいですか？」
拒否権なんてないくせに。だが仕事はもう済んだのだ。好きにさせてやろう。
蒼の質問に、いいよぉと答えて付いていく。Aは教室で待っているらしい。
蒼が桃華を連れてきたのはあの人気のない廊下だ。秘密の話をするにはうってつけの場所。
「それで話とは何かな？A関連？」
蒼の顔は桃華を睨んだまま変わらない。
「まずその胡散臭い笑顔をしまってください。それともう猫被んなくていいです。ここには先輩と俺しかいないでしょう」
「心外だな〜。これはいつもの笑顔だし、猫なんて被ってないよ」
事実、桃華のこの笑顔は腐女子の喜びだ。間近で行われるイチャイチャに鼻血を出さずに見れる自信がない。
「はあ……。まぁいいです。本題に入りましょう」
蒼の空のような瞳が桃華を射抜いた。睨んでるイケメンもかっこいいな、とモモは考える。
「桐島麗に俺たちの関係を話したのは先輩？」
「あはは、関係なんてそんな回りくどい言い方しなくても直球で言えばいいじゃん。義理の兄弟で―――――恋人同士だって」
サッと蒼の顔色が変わる。驚きに目を見開いて、麗のように脅しに使われるのが怖いというような、そんな顔をした。
「心配しないで。私は三次元に興味ないから、脅しに使ったりはしないよ」
蒼は蒼は深くため息を吐いた。
麗より根回しが得意そうな分警戒していたのだが、当の本人の言ってることはどうやら本当らしい。
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埋夜冬(プロフ) - ｳｪｰｲさん» 喜んでいただけているご様子ですね！嬉しいです！ (2021年7月10日 22時) (
レス) id: f9a8d8c7d5 (このIDを非表示/違反報告)
ｳｪｰｲ - (*＾▽＾*) (2021年7月10日 22時) (レス) id: 600bb56534 (このIDを非表示/違反報告)
トマトジュース - アギャァァァァァァ！！無理尊い、辛い、泣けるンゴ、吐血するンゴ、つかしたんご (2019年9月19日 22時) (レス) id: b4078055ec (このIDを非表示/違反報告)
カナ - （＾∇＾） (2019年7月13日 14時) (レス) id: 99b9fc8fa9 (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - カナさん» ありがとうございます！もうすぐ終わりますのでお楽しみに☆ (2019年7月12日 7時) (レス) id: 59284e1a90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：埋夜冬
| 作者ホームページ：http://uratuku/sounewawawa1
作成日時：2019年3月5日 23時
