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ふぅ。明日の古典当たるからなぁ…
「おけー！予習終了！」
ｺﾂｯ ｺﾂﾝｯ
は？窓？
怖いなぁ、まじで。
なんて思って思わず戦闘態勢のフードを被り直し、眼鏡をかけカーテンを開く。
「は？渋谷先輩？」
窓に越しにノートが立てられる
「窓あけて？」
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
(なんでしょうか？)
渋「歌って」
はぁ？なにいってんだよ、まじで。
(嫌です)
渋「大塚愛。続き聞かせてくれ。」
ないわぁー…聞かれてたのかよ
(嫌です。盗み聞きよくない)
渋「ええ声やんけ…俺の歌にハモってみたくなったら歌ってくれる？」
(なんのメリットがあるんでしょうか？)
渋「くぁー！俺、ライブするくらいの歌やで？金なしで聞けるんやで？」
なにそれ…ちょっと気になるじゃん…
渋「お前の声、知ってんねんから隠さんでもええらろ？」
そらそうだわ…
(気が向いたらですよ？)
渋「よっしゃ！」
窓から姿がなくなったと思ったら、アコギを持って再登場した先輩
渋「んん。あー…♪だぁいすきよ…もっともっと深く愛して…」
聞こえる曲はさっきお風呂で歌ってた曲
「本当に聞こえてたのかよ…」
渋「♪誰よりもあたしを一番にして…」
ｸｯ！上手い！
ちょっとハモリたくなるやつだ
渋「♪あたしは濡れて熱されていく」
渋・明日菜「♪ほんのり香るレモンの味でオシャレ」
気持ちいいじゃん…
渋・明日菜「♪また会いに来てね…」
渋「ｸｸｯ」
なんか悔しい…
(上手いんですね)
渋「自分もやろ？また明日も歌楽しみにしてるからな。ほな。」
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
何事もなく閉められた扉
…なんだったんだよ…
私も扉を占めて、メガネもフードも外してベッドに向かう
「めっちゃ上手いじゃん…」
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作者名：uzuuzu | 作成日時：2016年11月18日 0時
