スケッチブック (ページ2)

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1人で教室に向かう。こんなに遠かったっけ?
周りでは言葉が飛び交う

男「あいつまた来てるん?」

女「あんまみんときよ!睨まれそうやわ」

女「喋らへんし、ほんま怖いわ」

未来がいないだけでこんなにも鮮明に声が聞こえるものか…ヘッドホンを耳にあて爆音で音楽をながす。

「ほっといてくれればいいのに…」

フードを深くかぶり直し教室の扉をあけた。
窓際の1番後ろの席を目指し歩く。椅子を引き腰をかけたと同時に響く歓声

女「忠義、今日は私と遊んでくれるやろ?」

甘ったるい声をだし、背の高い男に腕を絡める女、キラキラと胡散臭い笑顔を貼り付けて歩く背の高い男

大「おはよ明日菜ちゃん♪」

話しかけるな。というオーラを全力で放ち窓の外に視線を向ける

大「今日も無視かぁ!へこむわー!」

女「いいやん!そんな子ほっといて私と話とこ？」

めんどくさい。おおいにめんどくさい。私を巻き込むなと念じて顔をふせて目を閉じる

そう、隣のこいつは学校で人気のグループの1人大倉忠義。

未来「ちょっと!!明日菜!!ほんまに置いてかんといてよ…」

(なんで半泣きなのさ。席前だし会えるじゃん)

笑顔で文字を書くとほっぺたを膨らます未来

未来「一緒にいたいんやもん!もう傷付いた!!」ﾌﾟｲｯ

可愛いな、ほんとww
持って来てた紙パックのいちごオレにマジックで文字を書く

"ごめん、大好きだよ?( ｡－－｡)

ｸｲｸｲｯ

服を引っ張るとこっちを向いてくれるんだよな。
持ってるいちごオレを差し出す

(許して?)

未来「しゃーないなぁ…いちごオレありがとう!」ｷﾞｭｯ

そう言って抱きしめてくれる。この関係がすごく好き。この子さえいれば私は大丈夫。

そんなやり取りを横目で見ている人がいるなんて、全く気付いてなかった。

錦「大倉!今日放課後集合やて!!」

「ｷｬｰｯ」

これまた女子絶叫かい。
うちの学校にはすごく人気な7人がいる。
先生のお気に入り、みんなの人気でなにかと駆り出されるな7人

錦「ﾁｯ….うるさいねん。ちょっと黙って。」

…の1人。今舌打ちしたどこぞのヤンキーみたいな人。錦戸亮。

未来「相変わらず凄いなぁ…イケメン7ww」

(ダサっ!!ネーミングセンスよww)

未来「なかなかええやろ?w」

(名前ついてたでしょ??確か、なんでもやっちゃう、無限大の可能性で∞エイトだっけ??)

そんな話をしていたら担任登場。
まぁ、私が関わることはないし、興味もない。

ただ目立つクラスメイト。関わらないのが賢い。