妖界ナビ・ルナ～私は伝説の子～part５ (ページ45)

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番外編　レッツゴ～　in遊園地3 ページ45

「や、止めて下さい」

「良いじゃん、ちょっとだけで良いからさ」

引き連れて行かれそうになった時、
逆側から引きとめられる。

引きとめたのは……と後ろを見てみると、もっけだった。

「もっけ……」

「誰、この人?」

「──彼氏だけど?」

「馬路かよ。助ける為だからって嘘つかなくても良いんだぜ」

「嘘はついてない」

「証拠は?」

「…………」

彼氏っていう証拠……証拠って言うと、キーホルダーじゃない?

そう思って、私は鞄につけていたキーホルダーを
もっけにさりげなく見せた。

だけど、もっけはかすかに首を振る。

「ねぇのかよ」

どうするの?
助けを求めるようにもっけを見た。

すると、もっけがいきなり近づいてきて……

「…………!?」

「これが証拠だ。どうだ、満足か?」

そう言うと、その二人の男の人達は悔しそうに離れて行った。
暫くして、恐怖心が膨れ上がっていた私は、泣いてもっけに抱きついた。

「大丈夫か?」

「……だ、大丈夫じゃないっ」

「え?」

あの時にキスをしてきたから恥ずかし過ぎて、
大丈夫だなんて言えるわけがなかった。

それを把握したもっけが一瞬、心配そうな顔から
笑った顔になったのは、私は気づかなかった。

「……じゃあ、怪我は?」

「ないよ……」

「……御免」