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第5.24話 似ていた親と子 ページ25

その後、私だけを小学校に連れて帰ってきた。

それから、都和子先生は密かにタイ兄を探し続けた。
そして、私が小4になる前に学校を辞め、タイ兄を探す旅に出た。



〜・〜・〜



「何者かがタイをさらっていったんだろうか。カザンか?」

「妖怪は人間界に来られなかった筈よ。
昨年の地震で、封印が解ける前だもの」

「だとしたら、一体誰が、何の目的で?」


もっけの言葉に、都和子先生は首を振った。


「しかも、あの子は超人的な知能を持つ子だったの。
Aもそうだったけれど、それ以上に。
赤ちゃんであっても明らかだった。だからこそ、余計心配だったわ」


都和子先生は何かを考えるようだったが、
すぐに顔をあげてスネリともっけを見ると、微笑んだ。


「貴方達が来てくれて良かった。
今までAを守ってくれてありがとう」


すると、もっけもスネリも、懸命に首を振った。


「おいら達にとってAは大事な……家族……なんだ。
だからAを守るのは当たり前だけど、逆にAが
おいら達を守ってくれる事が多くて、まるで……」


「まるでレンメイ様のようでした。妖界に居る間、
レンメイ様は私達の事を守って下さいました。

妖界の国の中で小さな紛争が起こった時も、
天災が起こった時も、御身を盾にして……」


「Aには、友人であり家族である貴方達が居た。でもタイは……」


言いかけて止めた。

けれど、スネリももっけも
都和子先生と同じ事に思いを巡らせていた。


カザンはタイには忠実だったけれど、
タイとカザンは自分達の関係のようではなかった。

それにカザンが来る前、タイは一体、どんな生活を送っていたのかと。

第5.25話 悪しき妖怪→←第5.23話 タイ兄との関係


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作者名:フェイル | 作成日時:2010年12月8日 21時

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