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第5.23話 タイ兄との関係 ページ24

「たとえ島へ行けて、『土』の玉を祭り悠久の玉を手に入れたところで、
貴方一人では何もできないわよ。それは貴方が一番よく知っているはずだわ」


その言葉にタイ兄は一旦足を止めたが、すぐに行ってしまった。



〜・〜・〜



後に残った三人で、倒れている私を囲んだ。

雪はだんだん激しくなってきた。
このままここに居れば、皆が凍死する。


「どこか、雪を凌げる所に行きましょう」

都和子先生の言葉に、もっけは大きく変化し私を乗せた。
周辺を歩くと、すぐに岩山の中に自然に作られた洞窟を見つけた。

三人は中に入って私を横たえた。
もっけが集めてきた木の枝に、スネリが妖力で火をつけ、焚火を作る。


「レンスイ様、Aが助かる方法は……?」


すがるように、都和子先生を見上げた。


「大丈夫よ。Aは死なせないわ。」


都和子先生は、ふと今までのいきさつの続きを話始めた。



〜・〜・〜・〜・〜



私の父が、私とタイ兄の第3の目を封印して、無くなった後。

私の父は、都和子先生に陰陽師家に伝わる二つの木箱を託した。
先生はそれを双子の赤ちゃん……私とタイ兄のおくるみの中に入れた。


島人に事情がもれてしまう事を恐れ、双子の赤ちゃんを
都和子先生が務めていた小学校へ連れていくことにした。

自分との関係を隠すために、おきざりにしたという事にして。
ところが、予想もつかない事が起こってしまった。



双子を連れ、船で島を出た都和子先生が
私のおむつを変える為、ほんの少し目を離した隙の事。

タイが居なくなってしまった。
たった2,3分の間の出来事だった。


都和子先生は、船の中を必死に探したが、見つけられなかった。

事情があるから、警察に届ける事も出来ない。
都和子先生は放心状態のまま、三か月間、私と共に暮らした。

第5.24話 似ていた親と子→←第5.22話 目覚めない私


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作者名:フェイル | 作成日時:2010年12月8日 21時

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