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真「…あげるわ」
真依が突然私に人形を押し付けた
『真依?』
真「別に要らないし置き場所が勿体無いだけだもの」
『真依ありがとう〜♪』
謎の光景にコレでそんな喜ぶかと言う困惑感が立ち込めた
真依から貰った人形をモフモフしてる間に五条先生は大きな箱を東京校の生徒達の前に移動させた
悟「そして!!東京のみんなにはこちら!!」
釘「ハイテンションな大人って不気味ね」
そうは言いつつも自然と東京校みんなの視線が五条先生の手が示す箱へと集まる
ガチャガチャ
虎「はい!!おっぱっぴー!!」
悟「故人の虎杖悠仁くんで〜す!!」
「「…」」
虎「ええー?!」
「「「…」」」
虎「え?え?!全然、嬉しそうじゃない!!うそー…」
数刻経っても予想通りの反応が得られない事に虎杖くんは驚愕していた
悟「はーい京都のみなさん、これが宿儺の器
虎杖悠仁くんですよー」
虎「京都の人はお土産に夢中!?」
学「宿儺の器…!?どういうことだ…?」
呪術高専 京都校学長 楽巌寺 嘉伸
悟「あっ楽巌寺学長〜いやーよかったよかったビックリして死んじゃったらどうしようかと心配しましたよ」
目線を合わせるためにおよそ90度に腰を曲げ、ちっとも心配の色が含まれない世辞を述べた
学「糞ガキが…!!」
結膜に赤筋を浮かべ怒気の篭った冷罵を吐かれても五条先生は笑みを崩さなかった
釘「…おい」
虎「あ、はい…」
お土産を見つつ、ずっと話を聞いていたがドカッと鈍い音のした方向に私が振り返れば釘崎さんが二人の入った箱に蹴りを入れていた
ビクッと両者の身体が震えたのは振動のせいだけじゃない
釘「…何か言うことあんだろ」
明らかにお怒りでぶっきらぼうに吐き捨てつつも堪えきれない涙が滲んでいた
虎「生きてること黙っててすんませんでした…」
『フッ…(やっぱりか)』
棘「…」ジッ
『ん?』
棘「…」フイ
視線を感じたほうをみれば視線をそらされた
****
姉妹校交流会は毎年、一日目が団体戦、二日目が個人戦と分かれており計二日間かけて行われる
「2日間に渡って開催される東京・京都姉妹校交流会
第1日目、団体戦チキチキ呪霊討伐猛レース」
ルールは簡単
指定された区画内に放たれた2級呪霊を先に祓ったチームの勝利となる
区画内には3級以下の呪霊も複数放たれており日没までに決着がつかなかった場合、討伐数の多いチームに軍配があがる
それ以外のルールは一切なし勿論、妨害行為もありなわけだが、あくまで君達は共に呪いを祓う仲間だ
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作者名:卯月 | 作成日時:2022年1月9日 23時