後輩の宇髄くんが生意気すぎる件について。

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「…………久しぶりに来たと思えばなんだその死んだ魚のような目は｣


『……そんな事言わないで伊黒さん』


宇髄くんとのデートから2日たった夜。
私は伊黒さんのバーにいた。





あぁ、デートの感想？？？





もう開き直って言ってしまうが、
すごくかっこよかった。女の扱い完璧過ぎた。



まず、
水族館では当たり前のように手を繋がれた。

見たいと言っていたクラゲの期間限定の展示ブースでは私がちゃんと見れるようにさりげなく前へ誘導してくれた。そして私の肩を抱き寄せながら綺麗だな〜なんて言うのだ。



ランチもディナーも一緒に過ごしたけど会計時は私に一銭も出させなかったし、ていうか知らない間に会計済ませてた。
財布を出そうものなら「男に恥かかせんなよ｣って。


そして帰りは私の家の前まで送ってくれて
「今日は楽しかった、サンキューな｣
と言っておでこにちゅーときた。
そして、じゃーまた月曜な！と言って彼は帰った。




……もう、何から何まで完璧だった。
私の心を射止めるには十分すぎたのだ。



『ねぇぇ伊黒さん、どうしよう……無理…。』



「フッ…。お前のそんな姿が見られるとはな。」


お前もひとりの女だったんだな、なんて言われる。
いやどこからどうみても女だと思うんだけど。




そんな事を思っていると、入口が開く音がする。





「おー、こりゃ偶然っすねェ、」



その声に振り返ると、
いたのはこれまたイケメンくん。
そう。彼の親友、不死川くんだった。





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