【完結】7日経ったら忘れていいですか _3_【鬼滅の刃】

佰肆拾(次回最終話) ページ48

｢泣き虫なのは………変わらないですね、A｣




｢待たせてごめんね、私達ちゃんと全部終わらせてきたよ｣




｢僕ねAに会うために、頑張ったよ｣



｢皆死にかけたけどなァ…｣



｢あぁ………本当にAが居る………｣



｢約束は守るものだからな、｣



｢Aだ｣



｢Aは変わらないな！｣






あぁ、知ってる



知ってる、この声もこの匂いもこの暖かさも






私の大好きだった場所





辛いこともあったけど、忘れたくなかったもの




大好きだった人達







コップに映る勿忘草の髪飾りが目に入る






勿忘草の花言葉









"私を忘れないで"









｢A、約束通り迎えに来たぞ｣








あぁそうだ、


悲しいときも辛い時もずっとずっと一緒に居てくれたね


あなたの宝石のような白い髪と吸い込まれそうな赤い瞳、私を包み込む大きな腕も体温も匂いも覚えてる


好きで、堪らなく大好きで愛してる人








『………………っ





宇髄………皆………………………』






あぁ、全部思い出せた



愈史郎も珠世さんも、ずっと私のことを見守ってくれていた。



ここに居る隊士達も知ってる、わかるよ





皆こんなに怪我して…………






でも、皆ちゃんと生きて会いに来てくれた





ガチャ





｢A、会いに来たよ｣








『っ………………………お館…様っ…！！！！』







お館様が1人で歩いてる………どうして、




目もちゃんと見えている？



病気が治ったの？



お館様の家族も皆……………



｢…………Aさん！！｣


｢Aちゃぁーんっ！｣



｢A！！！！｣





｢Aさん！｣




｢白夜さん｣



｢白夜様｣



『炭治郎くん………善逸くん……伊之助くん…




ねずこ…………………ちゃんっ………




玄弥くんに…………カナヲちゃん…………』






｢A、鬼殺隊はここにいる奴らでほとんどだ。




少なくはなったが、皆お前をド派手に迎えに来た｣








『うぁっ………………う………………』




膝から崩れ落ち、顔に手を当てて泣く







｢おかえり……A｣






『愈史郎っ……………』





｢おかえりなさい、Aさん…、！｣







『珠世、さん…………………』









｢ほらA、見てみろ｣





宇髄が私を片手で抱き上げる





｢全員、お前の帰りを待つやつがこんなに居るんだぜ？




ド派手に凄いだろ？｣




『……うんっ！』

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