【完結】7日経ったら忘れていいですか _3_【鬼滅の刃】

佰弐拾陸 ページ34

12日目




宇髄と私の家に居た







特別なことはしなかった。そばに居て普通通り喋る









｢A、全部、覚えてんのか？｣





『勿論、全部全部覚えてる





…………………私あの日ずっと待ってたのよ？なのに会えないし……………とっても悲しかった』




｢それ言ったらお前だって毎回忘れやがって……



泣きたかったわ｣





『へへ、ごめんね宇髄………。



泣かないでーーーw？』




笑いながら宇髄を抱きしめる




｢馬鹿にしてんだろこの野郎www｣





じゃれたあとはほとんど物が無くなった私の屋敷に2人で寝そべって




涙を流した





『ねぇ宇髄泣いてる？』





｢………泣いてねぇよ、お前は？｣





『泣くわけないじゃん…っ』




｢地味に鼻声の癖に｣





『うるさいよ宇髄…………お前だって鼻声だ』







いっせーのーでで顔見せよ、そう言って






いっせーのーでと言い、目が合う






｢なんだ、やっぱり泣いてんじゃねーか｣





『宇髄だって泣いてるじゃん』









｢A｣





『なぁに』




｢忘れんなよ…………っ｣




『…ごめんね、宇髄……………っ』









泣いている宇髄を泣いている私が抱きしめてあげるなんて変な光景




いつもは私が抱きしめられてるもんね








『忘れてごめんね、ずっとずっと………そばに居てくれてありがとう』






｢………………ん、｣






『宇髄、私はお前が好きだよ

どういう好きかって言うとね、結婚したいくらい愛してるって好き』






｢……………………っ俺も、好き


結婚したいくらい…愛してるの……ド派手な…好きだ｣









額をくっ付けて目を合わせて微笑む









『…………………ねぇ、久しぶりにあの子たちに会いに行かない？』




｢行くかぁー！


最後だもんな｣




『…………………うんっ』








宇髄と手を繋いで、外を歩く




愈史郎と繋ぐ手の繋ぎ方じゃなくて、指を絡める繋ぎ方







角を曲がると懐かしい炎が見えるあの村に着いた







｢……………！お姉ちゃんと宇髄！｣




村の人や子供達が集まってくる




｢お姉ちゃん髪切っちゃったの？

手繋いでるって恋人になったの！？｣


｢おねーちゃん可愛い

…………2人とも目あかい？｣


｢おねーた！うずー！｣







『おねーちゃんね、遠くに行っちゃうからもう会えなくなるの


だから最後に遊びに来ちゃった


恋人じゃないよー？私は皆のおねーちゃんだもん！！』

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