世界一綺麗な音【宇髄天元】

21音目 ページ25

Aside



あれぇー、この流れ的なのってさ……







一緒にお風呂入るパティーン？



やっだぁ………………、でも痛くて腕上げれないし

寒くて今にも倒れそうだし……





仕方ないかな




私も宇髄さんも布1枚


「えー、っと……なんか喋ろうぜ？」


『あえ？、あ、髪を洗ってはくれたりはしませんか……………………？』


「おう、全然良いけど……………………

……目、瞑っとけよ」

『あ、うん』


優しい手が私の頭から髪の先へと流れていく


暖かいお湯が私を包む


『へへ、宇髄さんの手気持ちいいね……』


「そうか？つーかこっち見んな」


『えー？』



もう一度目を瞑り前を向き直す

時々首や背中に手が当たるのがむず痒い……

ーーーーーーーーーーーーーーーー


私が入るとざぱーっと流れていくお湯


体重が重いとかそう言う事じゃないからね


単純に入れた量が多かったの

太ったとかそう言う事じゃないからね


『なんでお風呂白いの？』

「入浴剤って奴だ」

『へぇー、薬湯みたいな？』

「んー？なんかちげーけどそんな感じだ」



ほへぇ……

白いお風呂初めて見たな



「ちょっと後ろ向け」

『ん、わかった』




ハッ……私宇髄さんをガン見してた……？

変態って思われる？






サッ





え？


「こっち見んなって……

やらしー奴だな……」

『ばっ……違うよ！』




宇髄さんが……私の髪に櫛を通してくれていた


シュシュシュッ


物凄い速さで髪がまとめられてお団子2つになった

お風呂に付かないようにしてくれたのかな……





『ありがとう……宇髄さん……』

「だからこっち見んな………………そんなに俺の身体見てぇなら見してやってもいいけ『や、大丈夫』

……へーそうかい」






ざぱーっとまた流れていくお湯


あれ……宇髄さんの首……なんか……赤い？





『………………』




無言で宇髄さんに近づいて首を触る




「近ぇ…………」


『これ……もしかして私のせい？』


「………………お前のせいではねぇよ

お前が物凄く冷てえから抱きしめてたら凍傷になっただけだ

継子の面倒を見るのは師範の役目だばーか」




『…………ごめんね』


首を撫でて宇髄さんの目を見る


「大丈夫だっての……つーかあんま近ぇと襲うぞ……」


『……うわ、継子に手出そうとしてる……』


「別に師範が継子に手を出しちゃいけねぇなんてもんねぇよ…」


宇髄さんの手が私の腰を掴んだ




『……須磨さーー「馬鹿」』

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