派手な柱の本命継子〔鬼滅の刃〕

56日目 ページ17

炭治郎side

「_起きろ、おい起きるんだ
起き……おい、おいおいコラァ！
やいテメー！やい！

いつまで寝てんだ、さっさと起きねーか！」

大きな声で目を覚ます

「なんだぁ？鬼を連れた鬼殺隊員っつーから派手な奴を期待したんだが……

地味なヤローだなぁ、おい」

Aを抱いた人

ジャラジャラと数珠を鳴らす人

「うむっ！これからこの少年の裁判を行うと！なるほど！」

血気がいい人

空を見上げる人

桜のような毛色の人

「なんだ……この人t」

「また口を挟むな馬鹿野郎、

誰の前にいると思ってんだ……柱の前だぞ！」

柱？柱ってなんだ？なんのことだ……

この人達は誰なんだ

ここはどこだ！？

「ここは鬼殺隊の本部です、

貴方は今から裁判を受けるのですよ

竈門炭治郎君」

……
Aside

「____様！どうか、箱を手放して下さいませ！」

聞きなれない声で目が覚める

まだ……視界がぼやける

1番最初に目に映ったのは天元だった

周りには柱がいて、皆が見ている方には不死川が居た

「鬼がなんだって、坊主

鬼殺隊として人を守るために戦えるゥ？

そんなことはなァ……有り得ねぇんだよバカがァ！！」

不死川が刀で箱を突き刺すと血が飛び散る

まさか……

あの箱……って

「っ！！」

『ね、ずっ……！！』

苦しい、息が上手く出来ない

「俺の妹を傷つけるやつは柱だろうがなんだろうが許さない！！！」

ゆっくり冷静に息をしながらも私はキレていた

その傍らで、育ててくれた柱よりも禰豆子や炭治郎を思う私はどうなのだろうと考えていた

『天元……下ろして』

「あぁ？起きたのか、たいち……ょ、派手にキレてんなぁ、彼奴がなんだってんだよ」

天元を無視して私は刀を使って身体を立たせる

「そうかい良かったなァ！！」

炭治郎が力を入れて不死川に突っ込む

「やめろ！もうすぐお館様がいらっしゃるぞ！」

「！！」

不死川は義勇の言葉に一度止まって、炭治郎に頭突きを食らわされていた

私の感情はぐちゃぐちゃだった

不死川を心配しているけど私は怒っている

炭治郎の味方をしたいけど、不死川が怪我をした

なんで？

なんでこうなるの……、私の好きな柱と私の好きな炭治郎達は仲良く出来ないの？

私だって……

『……鬼なのに』

誰にも聞かれる事はなく、私の声は空気に溶け

私の涙は地へ溶けた

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