派手な柱の本命継子〔鬼滅の刃〕

57日目 ページ18

「ぶっ殺してやる」

『不死川っ、やめてっ！！！！』

「「お館様のお成りです」」

空気を沈ませるようにお館様がいらっしゃった

「よく来たね、私の可愛い子供たち」

私はお館様の前なのに涙で震えていた

「おはよう皆今日はとてもいい天気だね

そらは青いのかな

顔ぶれが変わらずに、半年に1度の柱合会議を迎えられたこと、

嬉しく思うよ」

心を和ませる優しい声……

私やみんなは敬意を払い、地に膝をつけて頭を下げる

「お館様におかれましても御創建で何よりです

益々の御託を切にお祈り申し上げます」

「ありがとう、実弥」

私も言いたかった……お館様のご挨拶……

「恐れながら柱合会議の前にこの竈門炭治郎なる鬼をつれた隊士について

ご説明頂きたく存じますがよろしいでしょうか」

「そうだね、驚かせてすまなかった

炭治郎と禰豆子のことは私が容認していた

Aの前の任務は炭治郎達の視察だったんだ、

そして、皆にも認めて欲しいと思っている」

お館様っ……

「あぁ、例えお館様の願いであっても

私は承知しかねる……」

「俺も派手に反対する！鬼を連れた鬼殺隊員など認められない」

『……天元、』

「私はっ、全てお館様の望むまま従いますっ！」

「僕はどちらでも……直ぐに忘れるので」

「信用しない信用しない、そもそも鬼は大嫌いだ」

「心より尊敬するお館様であるが、理解出来ないお考えだ！

全力で反対するっ！」

「鬼を滅殺してこその鬼殺隊、竈門冨岡両名の処罰を願います」






私の心に皆の言葉が突き刺さって離れない

どうして、どうして皆そんなことを言うの？
鬼を嫌うならば、私をなぜ生かすの？
怖いっ……
皆が分からない……皆なら、分かってくれると思ったのに

涙が止まらない、
誰も私に気づかない、

なぜそれ程までに皆は禰豆子や炭治郎に対してこんなにも反対するのか

無知で醜い鬼ならここに居るじゃないか……
私という鬼がここに

炭治郎や禰豆子を処分するならば、






私を殺してからにしてよ……



意識が朦朧とする

あぁ、あぁ……
苦しい……

意識がもう一度現実に戻ってくる頃には血の匂いがした


不死川の血の匂い

禰豆子の血の匂い


何があったのだろうか……

「出てこい鬼！！お前が大好きな人間の血だァ！！」

足が……動かない

私はまた、何も出来ないのか

私はまた失うのか

私の手から全部こぼれ落ちていく

そんなことになるのならば、私は自分の身を犠牲にしてでも

貴方達を守りたい…

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