ハンジさんと嫉妬。 ページ1
「ハンジさん！お疲れ様です」
私には優秀な助手がいる。第104期訓練兵で10番入りこそは逃したが、巨人との戦闘では臆することなくまるでリヴァイのように……は、言い過ぎだ。
でも、的確に自分の身体を動かすことができてそしてなにより可愛い助手が。
「お疲れ、A。
その様子だと研究室の掃除は終わったのかな？」
「はい！モブリットさんが手伝って下さったお陰で予定より早く終わりました。
リヴァイ兵士長からもギリギリではありますがOKをもらえたので」
「モブリットに手伝ってもらったんだぁ」
へぇ、あの狭い研究室の中でモブリットと二人っきり……ねぇ。
モブリットには後で書類整理も押し付けておこうかな。
笑みを浮かべた私を見てAは少し震えながら、恐る恐る口を開いた。
「あの……ダメでしたか？私の仕事なのに手伝わせてしまって」
どうやら優しくて可愛いAは与えられた仕事を"手伝ってもらった"ことをいけないことだと思ってしまったようだ。私が怒っているのはのは、"モブリットに"手伝ってもらったことなのに。
「いいや、ただ今度からは私に手伝いを求めてほしいな」
「でも分隊長の手を煩わせるわけには」
「やるかやらないかは私が決めることだよ、Aは気遣いができて偉いけど……私の気持ちはわからないみたいだね」
そっとAの唇を親指でなぞる。Aは不思議そうにこちらを見つめたまま何も言わない。
「ほんっと、ままならないな」
「すみません。もしかして私、ハンジさんのこと怒らせていますか？」
「いいやー、ただちょっと……」
嫉妬させてるかな。なんて言えるのなら、もっと前に告白できてた……かな。
はぁ、自分の中にぐるぐると真っ黒な感情が渦巻いて満ちていくこの感覚。ほんと、最悪。
いっそめちゃくちゃに愛してしまいたいのに、後少しのところで私は意気地無しだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 35人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
宇治銀時(プロフ) - 可愛い後輩ちゃんさん» コメントありがとうございます！ハンジさん良いですよね。短編作ろうとしたときに真っ先にハンジさん書いてました(笑)かっこいいし、可愛いし。喜んでいただけて嬉しいです！ (2022年3月28日 19時) (
レス) id: 7eec906a71 (このIDを非表示/違反報告)
可愛い後輩ちゃん - 〜、！！好きです！！ハンジ担としては一話目からハンジさんなのが嬉しすぎて😭 (2022年3月28日 18時) (レス) id: 28b1a8c3b0 (このIDを非表示/違反報告)
宇治銀時(プロフ) - 蠱闇さん» コメントありがとうございます！頑張ります。(*ﾟ▽ﾟ)ﾉ (2022年3月22日 20時) (レス) id: 7eec906a71 (このIDを非表示/違反報告)
蠱闇(プロフ) - めちゃくちゃ良きです！特にミケさんの話が最高です🥺 応援してます！ (2022年3月22日 2時) (レス) @page14 id: cc664d8487 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：宇治銀時 | 作成日時：2022年3月21日 22時
