【ヴィランズ手下】ハッピーヴィランズ

おはようございます[エイトフットside] ページ20

部屋の窓から日が射しているのか
視界が明るくというか眩しくなって目を開けると

いつもとは違い自分の隣が温かく左側の腕が重かった

｢……………ん?
……(あー…………そうか)｣

毛布を捲るとサラサラの髪と耳のようになっている髪があった

これは耳なのか?
髪なのか?

やべぇ
面白そうだ

まず顔にかかっている髪を退かしてみた
……が軽く身動ぎしただけで更に腕に抱き付いてきた

次に頭を軽く撫でて頬をつついてみた

『んむ…………ん〜……あー………むぐぅ……』

!?
食われた!!
指食われた!!!
どうすんの!?
これ!
どうすんだよ!!!

頬をつついて反応を見ていたら口が小さく開いて手を引っ込める間もなく食われた
テンパっている間も指はAの口の中
でもまぁ噛まれなくてよかった

一旦深呼吸をして落ち着いてそっと手を引けば簡単に指は解放された

やっべぇ本気でビビった

とりあえず頬を触ると食われるから顔の周りはパス

さて
最後に残ったこの髪……………

試しにつついてみると耳のような髪?耳なのか?これ
まぁ耳としとこうそれがピクピク小さく動いた

面白れぇ

少しの間つついているとAが身動ぎをして腕ごと俺に抱きついてきた

寝息が直に肌に触れて更に髪が首元に当たっていて
正直くすぐったい

このやろう仕返しだ

頭を動かすとすぐそこに耳があった

そこに息を吹き掛ければピクピクと動いてAがスリスリと頭を動かす

これ思いっきり掴んだりしたらどうなんのかな

ふと浮かんだ考えに即座に体は動いていて
Aの耳を食っていた

『んぴ!?』
(｢なんだよんぴって｣)
『くすぐったい……やめっ……
!!!!
ふにゃぁぁぁぁ』

………………………
……………これ以上はヤバイ

頬を染めて涙目になったAを見てやり過ぎたかもしれないと即座に離した
というか俺の理性がもたねぇ

Aは耳を手で隠すようにするとこっちを見上げてきた
俺の顔を確認したからかぼーっとした後にへらと笑った

『おはよぉございます』
｢はよ｣

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