泣いちゃダメ。【呪術廻戦】【狗巻棘】

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Aside

予想大当たり。
呪霊はっけーん。
棘くんにすぐメールする。

A呪霊いたよ。 東口2番線 線路の奥。


棘くん分かった。急いで行く。 行方不明者は?


A3人確認 全員死亡。 残り4人は呪霊の近くにはいなかった。


そう送ると、OKと言っているおにぎりのスタンプが送られてきた。
可愛いじゃんかよ畜生。

スマホをしまい、呪霊に向き直る。
右腕に1人、左腕に2人。
遺体あんまり傷つけたくないんだよね。
まあ、もう既にぐにゃぐにゃだけど。

「ｺオﾗｾﾃアゲﾙｩウゥｩ」
「凍らせるのが好きなの？じゃあ私はどうやって祓おうか。痛くない方が良いよね？」

青江でぶった斬るか、呪符で祓うか、呪力ぶっぱなすか。
そういや私、呪力をぶっぱなしたことはあるけど、呪力をボールみたいに投げ飛ばしたことは無い。
ちょっとやってみたいな………

ほんの少しの好奇心が芽生える。

「ユｷﾌﾗｾﾙｩｩ？」
「雪？降らせられるのー？すごいね」

左手を背中に隠す。

「ﾌﾌﾌﾌミゾﾚｪ？ｱﾗレェ？」
「えー？」

左手に呪力を込める。

「ﾋｮｳモｲｲカﾅｧ」
「雹もあるんだねーでも私……」



呪力のこもった左手を見せる。
「ｳｯ」



「痛いのはヤダ、なぁっ！」
ピッチャー投げで呪霊に呪力を投げ飛ばす。
見事、命中。

遺体がドサドサと線路に落ち、呪霊は消えていく。
1体除霊完了。

弱いな…。
リハビリ中の私でもすぐに祓えた。
しかも、少しの呪力で。
四級、盛って三級か。
コイツじゃないな、変死体の原因は。


−−−−


3人の遺体をホームの床に置きながら、棘くんを待つ。

「ツナぁ」
「来たぁ」

5分くらいして、棘くんがホームにやって来た。
ここの駅入り組んでるもんね。

「高菜すじこ？」
「先に1体祓っちゃった」
「おかか…」
「いいよいいよ！弱かったし！」
「しゃけ」

棘くんとも合流出来たことだし、本命探しますか。

「明太子」
「うん。助けよう」

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