[黒バス.高尾和成]性別という名の壁

チャリア…6 ページ9

俺は本当にAちゃんと番になりたくない訳じゃない。



むしろ、なりたいぐらいなんだ。



でも、俺は…駄目なんだ。



幸せに…出来ないんだ。



Aちゃんを幸せには……………



俺がAちゃんにつげると



背を向け走っていってしまった。



手を伸ばしても届かないぐらいに



早く……………早く…………そして遠く



Aちゃん、ごめんね。



俺がもっと、もっと頼りがいのある男だったら…



――――――――――バッコーン…………



｢高尾！！！お前は馬鹿なのか！？｣



｢いてて…何すんの真ちゃん…｣



頭に激痛が走ったことから真ちゃんに叩かれたのだと理解した



｢貴様もAが好きなのだろう！？
なぜ断る！お前たちが番と言うことは決まっているのに何故！？｣



｢俺じゃAちゃんを守れないんだ。｣



｢お前なら守れるだろう！｣



｢守れない…そりゃ、守りてえよ俺も…あいつの番になって一緒に居たい…｣



俺は涙で練習着を濡らしながら真ちゃんに訴えた『どうしたら良いのか、わからない』と言う目をして



｢謝ってくるのだよ…高尾
番になることはしなくても良いそれはまだ…大丈夫なのだよ
三年前…のことを引きずるなよ…高尾｣



｢あぁ…｣

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