魂の叫び…5 ページ19
「この病気がたとえ治らなくても、私と一緒にいてくれるの?和成」
「勿論」
そう言いAを抱きしめると、柔らかい花の香りが鼻腔内をくすぐった。
その時扉が開き、Aのかかりつけ医が入ってきた。
「あ、先生」
「揮華さん、学校に押しかけてすみません。病気の詳しい説明をしたいのですが宜しいですか?そちらの方は…」
さり気無くAを包む手を下ろし、病室から立ち去ろうとすると「和成も聞いて」とAに止められ、残って詳細を聞くことに。
俺はAの横に立って話を聞くことにした。
「宜しいのですね、まず病名は"花咲き病"と言われています。この病気は体の至る所から花が生えてくる病気です。症状は重くなりにくく、死に至ることは無いですが酷いとそれもあり得るかと。言ってしまえばひどくならない限りは、ただの皮膚病のようなものです。"見た目"の病気の部類にも入るので見られないようにして下さい。差別の可能性が出てきます」
「そうなんですか、ひとまず安心しました、先生わざわざ学校まで足を運んで下さりありがとうございます」
ほっと胸を撫で下ろし、深く頭を下げたAに続き俺も頭を下げた。
「それと。渡さなくてはいけない物が有ったので」
先生が差し出したのは瓶に入った薬だった。
「もし、花が生えすぎてきた場合はそれを飲んで下さい。応急処置なので、その後すぐに病院へ来て下さいね」
先生に再度お礼を告げ、帰っていく先生を見送ると丁度先輩方が体育館に入ってきた。
「はよー」
「おはようございます!」
久し振りに元気に挨拶をしたAに目を見開いた先輩も直ぐにいつもの調子に戻り、練習を始めた。
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まひろ@森山厨(プロフ) - 新章突入です!注意点はちょっとシリアス系になりますー!よろしくお願いします (2015年9月6日 12時) (レス) id: 7dc703bd1a (このIDを非表示/違反報告)
まひろ@森山厨(プロフ) - 瀬戸口 修乃さん» それはたくましいです(・∀・) (2015年5月18日 7時) (レス) id: 7dc703bd1a (このIDを非表示/違反報告)
瀬戸口 修乃 - 大丈夫です!私何て時間が無くても無理矢理作り出しますから!!(`v´) (2015年2月18日 0時) (レス) id: 72d8857e9e (このIDを非表示/違反報告)
まひろ@森山厨(プロフ) - 瀬戸口 修乃さん» 最近忙しくて…スミマセン!ありがとうございます(*´∀`)♪ (2015年2月11日 13時) (レス) id: 7dc703bd1a (このIDを非表示/違反報告)
瀬戸口 修乃 - 最近、自由がない。(泣)更新頑張って! (2015年2月11日 1時) (レス) id: 72d8857e9e (このIDを非表示/違反報告)
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