社畜の俺が太宰さんに成り代わったら大変なことになった件について【文スト】

第五話 ページ5

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中島敦side






国「あの迷惑噴霧器がまたどっかに行った！！敦、探してきてくれ」






国木田さんにそう言われ、僕はいつも通り太宰さんを探しに行った。




また、いつもの入水かと思った。けど…






A「んっ！？…おごｯ…だ、誰か！！」






今日見た太宰さんは、いつもより真っ青な顔で必死にもがいていた。




いつもと同じ川。




前にも何度かこの川を流れていたけど、




その時は別になんともないような顔をしてプカプカ浮いていた。のに…






敦「あっ！！大丈夫ですか！？何やってるんですか！？上がってきてください！！」






遠くの太宰さんにも聞こえるように、なるべく大きな声でそう言う。






けど、彼は、上がってくる所か、沈んでいく一方…






A「お、おぐｯ!!…おボッ!!」






？「ちょ、太宰さん！？」






流石にこれはまずいと思い、大声で忠告しとく。






？「ちょっと待っててください！！助けますから！！あ、文句は禁止ですからね！！」






そう言い、僕は…




ザッバーーーーンｯ！！！




太宰さんが今現在溺れている川に向かって飛び込んだ。






あぁ…服、脱いどけば良かった…









それから、太宰さんを無事、すくい上げた僕。




また、舌打ちされて文句を言われるのかと思った。けど…






A「ゴホッゴホッ!!…ケホｯ!!あ、ありがｯ、ごホッｺﾞﾎｯ!!」






彼は短くしか出来ない息を必死に繋げ、感謝の言葉を述べようとしている。




僕はそんな太宰さんを見つめて、首を傾げた。






※誤字を直しました。教えてくださった方、ありがとうございます。

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