社畜の俺が太宰さんに成り代わったら大変なことになった件について【文スト】

第二十八話 ページ28

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A「そ、そう言えば、乱歩さん…依頼の方は…」






あの後、乱歩さんにも土下座し、許してもらい、




ちゃんと仕切り直す。






江「それが、僕は未だ依頼を受けていないのだ。名探偵いないねぇ、困ったねぇ」






そう乱歩さんは短いため息をつくと、俺の方を見て少し怪しい笑みを浮かべた。




思わずビクリと身体が反応してしまったが、




正確には、僕の隣の刑事さんの方を向いていた。






江「君、名前は？」






杉「じ、自分は、杉本巡査です！殺された山際女史の後輩…であります！」






乱歩さんに指名され、ビシッと敬礼をする杉本さん。




ポンッ…






江「よし杉本君、今から君が名探偵だ！60秒でこの事件を解決しなさい！」






杉A「へぇっ！？」






前の世界じゃありえない発言に、杉本さんとの声が重なった。




ろ、60秒なんて…






杉「へっ、あ、えー！？いくら何でも60秒は…」






江「はい、あと50秒」






俺だったら、普通に無理。

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