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静かに浮上した意識に、すぐそこにある温もりへと体を寄せればギュッと優しく包み込まれた。頰を撫でられ唇に触れられピアスをつけていない耳に触れられ、最後は顎を撫でられた。まるでペットを撫でるかのような手つきに静かに目を開けると、目の前にいる亮くんはすっかり目を覚ましていたようでくしゃりと笑った。

『...ねこじゃないんだけど』

「そうだったの?!」

朝一から大きな声を聞いて思わず「うるさい」とツッコミを入れてしまった。この様子だと彼は起きてから大分経っているらしく、ベッドサイドにある時計を見ると時刻は10時を指していた。

「おはよう、起きる??」

『なに、お腹空いたの?』

「うん」

『どっちがペットなんだか』

お腹が空いたから起こすとか彼のほうがよほどペットだ。そう思って言えば彼は目をパチクリとさせてから「確かに!!」と大笑いをしている。冷蔵庫に何かあったかなあと思い浮かべていると、後ろからぎゅっと抱きしめられて目の前にスマホの画面を突きつけられた。

『ウーバーイーツ??いつものフルーツサンドがいい』

「いつもそれじゃん」

『美味しいもん、コーヒーは自分で入れるね』

「俺は何にしようかなあ」

スマホの画面をスクロールする彼に、私もスマホへと手を伸ばしてSNSや連絡の確認をする。大した連絡もないので簡単に返信をしてスマホをベッドサイドへ置くと、「A」名前を呼ばれ振り返る。

『なに〜??』

「呼んだだけ」

ニッコリと目を見つめられ、私もつられて微笑みながら彼に抱きついた。チュッと頭の頂点にキスを落とされた音がして急いで顔を上げると、額から鼻に移り、そのまま口へと静かにキスをされた。お返しだと言わんばかりにチュッと鼻へとキスを落とすと、そのままおでこをコツンと当てた。

「今日は幸せな日になれそう」

『フルーツサンドたべれるしね』

「ほんと好きだな〜それ」

『美味しいよ、亮くんは何頼んだの??』

「ハンバーガー」

『朝からキツ』

「俺の胃は丈夫だからさ」

『はいはい』

またふざけ出す彼に笑いが止まらず、私はそのまま布団をはいで寝室を出た。亮くんに「コーヒー飲む??」と声をかけるとリビングのソファーに腰を下ろした彼は「飲む〜」と返事があった。二人分のコーヒーを用意して私は彼の座るソファーへとマグカップを二つ持っていき、部屋のカーテンを開ける。

こういう休日求めてたんだ、と静かに微笑んだ。

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〜空〜(プロフ) - 続き楽しみにしてます!! (2020年12月18日 18時) (レス) id: 0dde4696e9 (このIDを非表示/違反報告)
Yui(プロフ) - 続き気になります!更新待ってます! (2020年10月7日 0時) (レス) id: 1c6164a0e9 (このIDを非表示/違反報告)
mono(プロフ) - Chiroruさん» ありがとうございます!!ご指摘ありがとうございます、どうしてもズレてしまうようで汗 これからもご愛読よろしくお願いいたします!! (2020年8月13日 18時) (レス) id: 51c364b744 (このIDを非表示/違反報告)
Chiroru - monoさん!毎日更新されるのがたのしみです!!また、23、24、23となってます! (2020年8月7日 23時) (レス) id: d654b36b98 (このIDを非表示/違反報告)
mono(プロフ) - uka8502さん» ありがとうございます! (2020年8月3日 14時) (レス) id: 51c364b744 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mono | 作成日時:2020年7月26日 20時

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